アジサイがテーマの作品展「紫陽花ヶ浦3丁目 きっかけは、あなたでした」が6月14日、近鉄百貨店草津店(草津市渋川)2階プラグスマーケットで始まった。
ガラス作家「glass imeca(イメカ)」の神永朱美さんが企画。プラグスマーケット奥のアカリスポットで神永さんの代表作で琵琶湖の水草で色付けした「琵琶湖彩(いろ)ガラス」の花瓶や食器、アクセサリーを展示・販売する。神永さんは「去年、同じ場所でイベントをした時、アジサイがきれいに咲いていたので来年はアジサイをテーマにしようと決めた。会場をアジサイでいっぱいにしたので、花のある空間で作品を見てもらえれば」と話す。
「琵琶湖彩ガラス」は、琵琶湖の水草を灰にしてガラスに混ぜ、色を付けている。薄緑色から青色までの琵琶湖の水の色のようなガラス作品が店頭に並ぶ。大津市の女性は「水草で色付けして、こんなにたくさんの色合いに変わるのが不思議。水の中から出てきたようですてき」と話した。
プラグスマーケット前では「雨露コレ」として、神永さんが声をかけた5人の作家の作品を展示・販売する。草木染め作家の佐藤亜紀さんが琵琶湖の水草で染めたストールや、陶芸家の栗田千弦さんがゆう薬に水草を使った陶芸作品など、神永さんの「琵琶湖彩ガラス」と同じように琵琶湖の水草を使った作品が並ぶ。栗田さんは「神永さんに教えてもらい、水草を使うことにした。窯で水草を焼き、灰にして水で溶いてから素焼きした器の内側に塗布し、器の外側にマットゆうをかけ、溶けて混ざり合ようにした」と話す。神永さんは「琵琶湖の水草は、ガラス、陶器、染め物に使用するなどいろいろな可能性がある植物」と話す。
「L'latelier Aika」の切り絵作品や「Glass Rin'o」のガラス作品、カフェ&ギャラリー「KIKKAKEKKO」の自家焙煎(ばいせん)のナッツ、コーヒー、マグカップも展示・販売する。切り絵のワークショップも実施する。
神永さんは「この季節ならではの雰囲気の下で、作り手と会話を楽しみながら、ゆっくり作品を見てほしい」と呼びかける。
開催時間は10時~19時30分(最終日は17時まで)。切り絵ワークショップは10時と11時、13時の毎日3回。6月20日まで。