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立命館BKCで「ウエルビーイング」ワークショップ 「幸せとは何か」

「自分にとってのウエルビーイング」について話し合う学生

「自分にとってのウエルビーイング」について話し合う学生

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 「ウエルビーイング」をテーマとしたワークショップ形式の講座が6月22日、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(草津市野路東)で開講された。

学校と地域をつなぐコーディネーターを務めるインパクトラボの上田さん

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 学部や学年が異なる学生が一つのクラスに集まって学ぶ小集団形式の教養科目「教養ゼミナール」の山中司教授の授業で、生命科学学部や経済学部などの1年生から4年生19人が受講した。

 各自のSDGs課題を調べ、発表する授業で、特別に外部講師を招き、幸福で肉体的、精神的、社会的全てにおいて満たされた状態である「ウエルビーイング」について学んだ。同キャンパスがある草津市は「健幸都市くさつ」を目指し、市民が生きがいを持ち健やかで幸せに暮らせるよう基盤整備や健康産業の振興、健康施策の推進を図っている。「健幸都市くさつ」について学生の考えを知りたいと草津市が大学側に提案し実現した。

 当日は、同大学の卒業生でインパクトラボ(草津市野路)の代表理事・上田隼也さんがコーディネーターとなり、学生が「自分にとってのウエルビーイング」について話し合うワークショップを行った。上田さんが学生に「満たされている状態から1ピースでもなくなったときにどうするか、私たちにとっての幸せとは何か」と問いかけた後、滋賀県がん患者団体連絡協議会の2人が講演を行った。

 2人のうち奥井さよ子さんは12年前子宮体がんを発症した。「当たり前に明日が来ると思っていたが、そうでないことを知った。たった一つの命。自分の命はもちろん、周りの人の命も大切に思って夢を持って前進してほしい」と訴えた。

 もう1人の菊井津多子さんは13年間に及ぶ乳がん闘病について話し、「がんにならなかったら知らなかった世界を見ることができた。生きていることに感謝している」と話した。

 受講した生命科学部2年の藤本莉加さんは「普段あまりがんについて聞くことはなく、身近ではなかったが、苦しんでいる人がいることを知った。奥井さんや菊井さんのように他人に話すことで人の助けになるのだと感じ、私も人の助けになりたいと思った」と話した。

 同じく経済学部2年の岡田航太朗さんは「祖父が3年前にがんで亡くなった。目の前で衰弱していく姿にショックを受けた。当たり前に起きて、ご飯を食べてという生活を繰り返せることが幸せなのだと感じた」と話した。

 受講した学生に上田さんは「周りの人とどうやって幸せに生きるか、想像力を膨らませて考えてほしい」と呼びかけた。

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