滋賀県の子ども食堂の活動について広く知らせるためのイベント「子ども食堂フェスタ」が7月8日、長寿社会福祉センター(草津市笠山)で開催された。
県内各地の子ども食堂が巻きずしの振る舞いや、魚釣りゲーム、もぐらたたきなどの体験コーナーを出展したほか、食べ物クイズや子ども縁日なども実施した。会場には「みんなは、たのしい。子ども食堂」「放課後のもうひとつのおうち。子ども食堂」など子ども食堂のキャッチコピーが展示され、立ち止まって読む来場者も見られた。
キャッチコピーは、龍谷大学の「情報メディア論」の授業の一環で、広告を通じて社会を学ぶことを目的に、約50人の学生が考案した。イベントを主催した滋賀県社会福祉協議会の黄瀬絢加さんは「さまざまな角度から子ども食堂のことを見て、考え、たくさん提案してくれた。キャッチコピーを通じて多くの人に子ども食堂について知ってもらいたいと思い、会場に展示した。子ども食堂が地域みんなの温かな居場所であることを知ってもらうきっかけの一つになったのではないか」と話す。
学生たちには「情報として知るだけでなく、まずは実際にその活動に触れて、運営者の思いや参加している子どもたち、地域の方々の声を聞いてほしい。そこで感じたことを周りに伝えたり、できることで関わったりしてもらえたらうれしい」と期待する。
授業を担当した非常勤講師の山中貴裕さんは「机上の学びだけでなく、社会と関わって学ぶことが大事。今後も継続していきたい」と話した。