キッチン付きレンタルスペースカフェ「MAGNETS(マグネッツ)」が8月26日、今宿SDGsコミュニティガーデン(守山市今宿4)内にオープンした。
「マグカフェ」で提供している「農園スカッシュ」現在はスイカとブルーベリー
「お試しカフェ」として1日からレンタルでき、店内のキッチンで作った料理を提供できる。貸し切りイベントや少人数のワークショップの利用も可能。
マグネッツを運営するchocomaka(ちょこまか)社長の廣瀬香織さんは、長年、地域子育て情報誌の編集長としてイベントを開催。2016(平成28)年に新たな地域密着コミュニティービジネスにチャレンジするため独立起業した。廣瀬さんは「カフェをやってみたい個人や企業が試しにできるシェアカフェ。園芸店なら店内に観葉植物をたくさん置いて、料理を提供しながら植物について話ができる。それぞれの得意分野を見せるために空間をレンタルする。委託販売では伝わらない魅力を直接来客に伝えられる」と話す。
「人と人を直接合わせてファンをつくりたい」と以前から考えていた廣瀬さんは「人が引き寄せられる場所」として「マグネッツ」と名付けた。「人が磁石になれば、人が引き寄せられ、地域が活性化する。カフェだと1人でも来やすくて、来ることで何かが変わるきっかけになるかもしれない」と期待する。
現在は親子農業体験「NORA(ノーラ)」が毎週金曜にスペースを借りて「NORAカフェ」を実施している。ノーラの田んぼや地元農家から仕入れた野菜で20食限定のランチを提供する。レンタル時以外は「マグカフェ」としてコーヒーなどのドリンクと地元農産物を使った「農園スカッシュ」を提供している。
廣瀬さんは「コミュニティーがあっても場所を持っていない人が多い。誰でもチャレンジできる場所を提供して、皆の『やってみないと分からない』を応援したい。カフェだけでなくバーの営業も可能。キッチンカーを横付けしてカフェの営業をすることもできる。農産物の試食販売会や料理教室などの会場としても使ってもらえれば」と話す。
「地域の居場所となり、チャレンジしている人を見た人も『私も何かやってみよう』と思ってもらいたい。一人一人がちょっとしたやる気を出せば町全体が元気になる。『どうせ無理』ではなく、『一度やってみよう』が増えれば」と話す。
料金は、シェアカフェ=1日1万5,000円~。貸し切りイベント=1時間3,000円~、ワークショップ=1人1,000円~。利用には会員登録が必要。