標高840メートルの比叡山山頂にある庭園美術館「ガーデンミュージアム比叡」(TEL 075-707-7733)が4月20日にオープンし、フランス印象派の画家たちの作品をモチーフにしたプロバンス風庭園の色彩豊かな花々が来園者の目を楽しませている。
同園は2001年4月、旧比叡山頂遊園跡地に開業。敷地面積は約1.7ヘクタールで甲子園球場とほぼ同じ広さを持つ。標高が高く積雪量が多いため、毎年12月1日から翌年4月19日まで閉園している。
庭園は、テーマごとに6つの庭に分かれ、モネがフランスのジヴェルニーに作った自宅庭園をモチーフにした「花の庭」では、マーガレットやナスタチューム、ルピナスなど青や黄、紫の色鮮やかな花が咲くほか、モネの代表作「睡蓮の庭 緑のハーモニー」をモチーフにした「睡蓮の庭」では、スイレンやショウブ類が咲き始め、「ローズガーデン」のオールドローズやモダンローズなどが6月から見ごろとなる。
それぞれの庭には、モネやゴッホ、ルノワールなどの有名な絵画を陶板で再現したものを40点以上展示する。
同園ゼネラルマネジャーの長野徹さんは「これからの季節は、水分も多く湿度もあるので花にとっては最も環境が良くなる。この時期に咲く花は種類・株数ともに一番多いので、多くの人に色鮮やかな花と絵画のコラボレーションを楽しんでもらえれば」と話す。
営業時間は10時~17時30分(入園は17時まで)。入園料は、大人=1,000円、子ども(4歳~小学生)=500円。11月30日まで。