立命館大学食マネジメント学部(草津市野路東1)の学生のアイデアを取り入れた「夜のひといきカフェ」が現在、ホテルボストンプラザ草津(草津市西大路町)の「JFKラウンジ」にオープンしている。
同学部3年生の、大門萌乃さん、井藤史子(りこ)さん、水口春菜さんが、「Z世代も楽しめる夜カフェ」を提案。滋賀県産の赤ワインに梅を漬け込んだ梅酒をベースとしたサングリア風カクテル「滋賀産グリア」2種類と甲賀市土山町で栽培された和紅茶を使ったティーラテ、一品でカッサータとアフォガードを味わえるスイーツを提供する。
大門さんは「ホテルのラウンジ利用者が少ないということを聞き、自分たちと同じZ世代が利用したくなる空間づくりをしたいと思った。学生たちの間では、2軒目に夜カフェに行って友だちと話をするのが流行しているが、滋賀にはあまりないので企画した」と話す。
夜カフェは、米国35代大統領でJ. F. ケネディーの執務室を再現したという「JFKラウンジ」の店内にオープン。ボードゲームスペース「RESPAWN(リスポーン)」(長浜市)から借りたボードゲームを置き、自由に使えるようにした。井藤さんは「ラウンジは入りづらいが、夜カフェなら入りやすい。レトロな雰囲気の下でボードゲームを通してコミュニケーションできるようにした」と話す。
メニューは、学生たちのイメージを基にホテルのスタッフが考案。一品でカッサータとアフォガードを味わえるスイーツでは、「目の前で完成するスイーツを動画で撮影したい」という学生のアイデアから、カッサータで栗のパウダーをアイスチーズケーキにかける場面を、アフォガードで栗のパウダーにエスプレッソをかける場面を、それぞれ撮影できるようにした。大門さんは「想像以上の物ができて驚いた」と振り返る。
「私はお酒があまり得意ではないが、滋賀産グリアは飲みやすい。フルーツが入っているので、飲みながら食べることができてZ世代にも受けると思う」と大門さん。「普段ラウンジを利用しないZ世代にもホテルやラウンジに興味を持ってもらって、滋賀の食材を知ってもらうきっかけにもなれば」と話す。
同ホテルの西坂重裕さんは「ラウンジの利用者は40代・50代が多く、20代前半はほとんどいない。若い世代の人が少しでも来てくれるようになれば」と期待を寄せる。
営業時間は17時~22時(JFKラウンジは11時から)。