瀬田川から琵琶湖を周遊する「瀬田川・琵琶湖リバークルーズ」の2024年の運航が3月16日、始まった。
明治時代に琵琶湖で運航していた蒸気船「一番丸」を復元した外輪汽船「一番丸」
石山寺港で乗船し、瀬田川を下り、琵琶湖の近江大橋付近まで周遊し、石山寺港に戻るクルーズで、杢兵衛造船所(大津市今堅田1)が毎年運航している。今年は、NHKの大河ドラマ「光る君へ」の放送に合わせて、平安時代に流行したとされる「石山詣で」をテーマに、初めて琵琶湖汽船(浜大津5)と共同で運航する。
主に杢兵衛造船所の外輪汽船「一番丸」が運航。4月20日、27日などの特定日は琵琶湖汽船の高速船「ランシング」が運航。1日5便石山寺港を発着し、「ランシング」は1便の前と5便の後に平安時代の石山詣での出発地である打出浜に近い大津港とにおの浜観光港に寄港する。
杢兵衛造船所の仲野智之さんは「紫式部ら平安貴族は京都から逢坂山を越え、琵琶湖から船に乗り石山寺に参拝した。船から春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色を楽しめる。千年前に紫式部が楽しんだ船遊びを追体験してもらい、令和版の石山詣でを楽しんでもらえれば」と乗船を呼びかける。
乗船料は、中学生以上=2,000円、小学生=1,000円。運航日は土曜・日曜・祝日(一部除外日あり)と8月13日~16日。