「サクラと青もみじとかざぐるま参道通り抜け」が現在、西教寺(大津市坂本5)境内で開催されている。
子どもたちの成長を願って2000本の風車を飾る同企画。本堂前の参道に設置したやぐらの天井部分に風車を飾り付けた。風車が回る参道を通り抜けて参拝することができる。手水台や階段上の参道、書院の軒先や庭園、「念仏小僧」や「もみじ観世音菩薩」の前にも飾った。風車は、住職や職員が子どもたちの健やかな成長を願って一つ一つ手作りした。2000本の中に1つだけ金色の風車を用意した。書院ではオリジナル風車作り体験も行う。
境内の200本の桜は3月27日現在まだつぼみで、4月に見頃を迎える予定。例年4月下旬からはモミジが新緑の時期を迎え、青モミジと風車の風景を見ることができる。
同寺院の前阪良樹さんは「子どもたちが元気に走り回る姿を風車に重ねた。風車は風が吹かないと回らない。風を吹かせるのは大人や地域の人たち。虐待や貧困など、厳しい状況に置かれている子どものことを知り、関心を持ってもらえれば」と話す。
売り上げと拝観料の一部と境内で募った寄付金の全額を滋賀県社会福祉協議会のはぐくみ基金に寄付する。
開門時間は9時~17時。拝観料は大人=500円、中学生=300円、小学生=200円。6月9日まで。