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滋賀レイクスホーム最終戦、神戸に2連勝 プレーオフへ弾みをつける

プレーオフ出場への決起集会で「チーム友達」が流れると歌い始める川真田紘也選手

プレーオフ出場への決起集会で「チーム友達」が流れると歌い始める川真田紘也選手

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 Bリーグ2部の滋賀レイクスが4月13日・14日、滋賀ダイハツアリーナ(大津市上田上中野町)で行われた2023-24シーズンホーム最終戦で神戸ストークスと対戦し、2連勝した。

滋賀レイクスの選手とチームスタッフ

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 13日は4071人が来場。神戸の森山友広ヘッドコーチ(HC)が「こんな『どアウェー』な会場は経験したことがない」と振り返ったように、来場した滋賀レイクスファンの応援を受け、滋賀のペースで試合が展開する。途中、オフェンスの失敗が続き、ファウルが積み重なる流れの悪い時間帯もあったが、キーファー・ラベナ選手を中心に立て直し、第4クオーター(Q)に神戸の反撃を受けるも、82-73で勝利。

 ラベナ選手は「チームの一人のリーダーとして、バランスを取ってチームを落ち着かせるのも自分の仕事。特に悪い状況では、自分の役割をしっかり果たすことにフォーカスしている」と話した。11月まで滋賀のアシスタントコーチ(AC)を務めていた神戸の八幡幸助ACには「ここまでチームが成功しているのは八幡さんのおかげ。いい競争だった」と感謝した。

 滋賀のダビー・ゴメスHCはプレーオフ出場を決めてから、「プレーオフに向けて全ての選手が準備できている状態にしたい」と今まで出場時間が短かった選手を積極的に起用している。13日は昨年12月に滋賀に加入した江原信太朗選手が約10分間出場。神戸の外国籍選手にマッチアップしてディフェンスし、3ポイント(P)シュートを2本決めるなど攻守で活躍した。

 江原選手は「前までは自分に『いいプレーしなくては』というプレッシャーを与えてしまっていた。福岡戦くらいから『ディフェンスとリバウンドに集中して頑張る』というマインドセットで試合に入るといいプレーができると感じた。今日もキャロライン選手へのディフェンスを頑張ろうと試合に臨んだ」と振り返った。

 14日は、出場時間のコントロールのためラベナ選手が欠場。ポイントガードの柏倉哲平選手と田原隆徳選手がディフェンスでチームをけん引し、2Qで10点リードを奪う。後半、神戸が3Pシュートを効率よく決め、追い上げられるも逃げ切り、72-69で辛勝。連勝を5に伸ばし、プレーオフに弾みをつけた。

 4Q序盤に得点、アシストでチームに流れをもたらした柏倉選手は「キーファーがいつも最後はゲームを締めるという大きな役割をしてくれているが、4Qの頭で出た時には、しっかり自分がコントロールしようという気持ちで臨んだ。本当にタイトな試合になったが、勝ち切れたことがうれしい」と話した。

 14日、MVPを獲得した田原選手が「MVPはテツ(柏倉選手)だと思っていた。数字に残らないディフェンスでMVPを取ることはあまりないので、ディフェンスで報われないことをやり続けたことと(14日に達成したB2通算)1000得点でMVPに選ばれたのかなと思う」と話すと、柏倉選手は「プラスマイナス(その選手が出場中の得失点差を表した数値)がプラス17でチームで一番。流れを変えた」と田原選手を称えた。

 出場時間が短い中でもゴールにアタックし、リバウンドに絡み、ルーズボールに飛び込んでヘルドボール(2人以上の選手が同時にボールをつかみ、双方がボールを占有できない状態)に持ち込むなどチームに貢献したのが山崎凜選手。柏倉選手は「なかなかプレータイムがもらえずメンタル的に苦しかったと思う。コートに出た時に自分のできることを100%出し切るというのはなかなか簡単にできることではない。間違いなく2Qはりん(山崎選手)がエナジーの部分でチームをつないでくれた。本当に素晴らしいパフォーマンスだった」と評価した。

 14日の試合後にはファンに向けてB2西地区優勝の報告と、プレーオフ出場への決起集会を開催した。副キャプテンの眞庭城聖選手は「プレーオフで楽な試合はないと思うが、ホームで開催できるので皆さんの力があれば目標を達成できる」とB1昇格をファンに誓った。

 プレーオフ準々決勝は5月3日~5日に、準決勝は5月11日~13日に滋賀ダイハツアリーナで開催される。2戦先勝方式。

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