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大津の西教寺、境内に3000個の風鈴が揺れる 夜はライトアップも

参道にやぐらを組み、色とりどりの風鈴を飾り付けた

参道にやぐらを組み、色とりどりの風鈴を飾り付けた

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 境内に3000個の風鈴を飾り付ける「納涼 風鈴参道通り抜け」が現在、西教寺(大津市坂本5)で開催されている。

アジサイと風鈴

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 2021年、疫病退散の気持ちを込めて僧侶が700個の風鈴一つ一つに色付けて参道に飾った。年々数が増え、今年は3000個の風鈴を本堂に向かう参道と参道階段、本堂と客殿をつなぐ回廊や境内の休憩所などにも飾り付けた。坂本小学校(坂本3)の児童が風鈴の舌(ぜつ・短冊)に坂本小学校のキャラクター「サカえもん」「モトひめ」を描いた風鈴も飾っている。3000個中1つだけ金色に彩色された風鈴がある。

 風鈴は、寺院につり下げられている風鐸(ふうたく)が、魔よけや暑気払いに形を変え庶民の間に浸透したとされる。昔から風は疫病を運ぶと考えられていて、風鐸が音を立てることで邪気を払い、音の聞こえる範囲は浄域(神聖な領域)として災いが起こらないとされた。江戸時代になり、「風鈴」と名を変え一般的に広まったといわれている。

 境内には風鈴の写真や動画を撮影する参拝客の姿も見られた。岐阜県から来た女性は「SNSで風鈴の写真を見て来た。近くの寺院にも風鈴はあるが、これほど多く飾っているところはない」と驚いていた。

 同寺院の前阪良樹さんは「昔は町の中心に寺や神社があり、子どもたちが遊び、大人も集まってきて、生活の一部になっていたが、今は身近に感じていない人もいると思う。風鈴をきっかけに若い人や子どもにも来てもらって、寺に関心を持ってもらいたい。寺は歴史もあり、職人の技も見ることができて、面白い場所。歴史や寺の雰囲気に触れてもらえれば」と呼びかける。

 7月27日から9月8日は「光が織りなす極楽の世界」をテーマにハート型のモニュメントや本堂、風鈴をライトアップする。前阪さんは「日中は暑くて外出できないという声もあり、夜の参拝を始めた。夕涼みに夜の寺を楽しんでほしい」と話す。

 拝観時間は9時~17時。拝観料は、大人=500円、中学生=300円、小学生=200円。ライトアップを観覧できる夜間拝観時間は18時30分~21時30分(点灯は19時)。夜間拝観料は、大人=600円、小中学生=300円。

 風鈴参道通り抜けは9月16日まで。

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