琵琶湖汽船(大津市浜大津5)が、小説「成瀬は天下を取りにいく」の2024年本屋大賞受賞を記念して8月31日、著者の宮島未奈さんと観光船ミシガンに乗る特別クルーズを運航する。
成瀬が友達に紹介した「湖の駅浜大津おいしや」の「近江牛コロッケ&だしまき膳」
「成瀬は天下を取りにいく」は大津市を舞台にした青春小説。中学2年の主人公「成瀬あかり」が百貨店閉店まで毎日、地元ニュース中継に映り込む「ありがとう西武大津店」、成瀬が県外から来た他校の生徒をもてなそうとミシガンクルーズに乗船する「レッツゴーミシガン」などが収録されている。続編となる「成瀬は信じた道をいく」では、成瀬はびわ湖大津観光大使になり、表紙にもミシガンが描かれている。
「成瀬は天下を取りにいく」が「第21回全国書店員が選んだいちばん!売りたい本2024年本屋大賞」を受賞したことを記念して、ミシガンクルーズを運航する琵琶湖汽船が「宮島未奈先生と行くミシガン特別クルーズ」を企画。宮島さんが出航のドラを鳴らして大津港を出航し、船内では、作品に登場する滋賀県のローカルテレビ局「びわテレ」のアナウンサーと宮島さんのトークショーを行う。宮島さんのサイン会、本の即売会も開催する。運航時間は16時20分~17時20分。参加・乗船料は大人=3,200円、小学生=2,000円。
宮島さんは「読者から『大津に行ってみたくなった』『ミシガンに乗ってみたくなった』との声を多くもらっている。まだ来ていない人も、何度も来ている人も、この機会に来てもらえれば」と呼びかける。
7月13日から10月31日は、「成瀬は天下を取りにいく」「成瀬は信じた道をいく」とのコラボキャンペーン企画「レッツゴーミシガン」を行う。「成瀬は天下を取りにいく」または「成瀬は信じた道をいく」の単行本を持参してミシガンに乗船した人には成瀬の名言入りオリジナルカードを進呈する。
期間中、成瀬が友達に紹介した「湖の駅浜大津おいしや」の「近江牛コロッケ&だしまき膳」とミシガンクルーズの乗船券がセットのプランも販売している。
9月28日、10月13日は、高校でかるた班(部)に入部して全国高校かるた選手権大会に出場した成瀬にちなみ、大会会場の近江神宮近江勧学館(大津市神宮町)での競技かるた体験とミシガンクルーズ乗船券がセットになったプラン「競技かるた&ミシガンクルーズ体験プラン」も実施する。参加・乗船料は大人=4,000円、小学生=2,500円。
琵琶湖汽船の森香子さんは「聖地巡礼として大津港に来る人も増えている。この夏も大津とミシガンで作品の世界に浸ってもらえれば」と呼びかける。