子育て中の母親の声を商品化する「ママホシプロジェクト」第7弾の会議が12月8日、「マグネッツ」(守山市今宿町)で開催された。
(右奥から)清原さん、炭酸デザイン室の水野さん、ママパスポートの廣瀬さん、中井さんと参加者
地元子育て情報誌「ママパスポートもりやま」と企業が連携し、「ママが本当に欲しいもの」を形にする取り組み。第7弾として、ふくさメーカー・清原(守山市古高町)のエコバッグ「coconi」の新色・新柄開発に向けた意見交換を行った。
2018(平成30)年の第1弾では清原が母親の意見を採り入れ、おくるみ「kokurumi」を発売。2020年にはハンカチのように折り畳めるエコバッグ「coconi」を商品化した。清原は「coconi」の新色と新柄の制作を進めており、今回の会議では、炭酸デザイン室(大津市)が描き下ろした新柄も初披露した。琵琶湖の魚や水草、湖を囲む山々や季節の花をモチーフにした2つのデザインで、それぞれを2色展開し4パターン販売する。参加者は「絵本のよう」「魚が何匹いるか一緒に数えるなど、親子のコミュニケーションに使える」と話し、新商品の色や使い方、プロモーションや販路のアイデアを活発に出し合った。
炭酸デザイン室の水野智章さんは「実際に使われている人ならではのリアルな声を聞けたことが貴重だった。会話のテンポも気持ちよく、次々とアイデアが生まれる心地よい時間だった」と話す。
11月に行われた初回ミーティングでは、参加者に清原がエコバッグ「coconi」を提供し、2回目の会議ではその使用感を共有した。「牛乳やアイスコーヒーなど重い物を入れても安心だった」「上着や抱っこひもを持ち歩くときに使った」などの声が寄せられた。
2026年4月にプロジェクトで選んだ新色の無地と炭酸デザイン室の柄物、両シリーズの販売開始を目指す。清原の社長、清原大晶さんは「企業は製造方法や効率を優先しがちだが、このプロジェクトでは『どんな場面で使うか』『どこにあれば手に取るか』といった本質的な視点の意見が多く、とても刺激になっている。ママホシプロジェクトから生まれた商品は長く愛される傾向があるので、今後も皆さんの声を大切にして開発を進めたい」と話す。