イオン草津で「竹やダチョウの卵の明かり展」-妻の思いを胸に開催

150点以上の作品が並ぶ「あかりの作品展」。ダチョウの卵を使った明かりには星座の模ったものも。

150点以上の作品が並ぶ「あかりの作品展」。ダチョウの卵を使った明かりには星座の模ったものも。

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 竹やダチョウの卵に無数の穴を開けさまざまな模様を描いて作った「あかりの作品展」が8月1日、イオンモール草津(草津市新浜町)で始まった。

あかりの作品展には150点以上の商品が並ぶ

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 滋賀県草津市の竹明かり作家、川端辰雄さん。大工だったが、8年前の還暦を機に「老後の楽しみに」と竹を使った明かりの制作を始め、昨年からはダチョウの卵にも興味を持ち、卵の殻を使った作品にも取り組んでいる。それぞれの作品には約3,000~5,000個の大きさや形の異なる穴を開け、さまざまな模様を描いて制作する。竹の作品には2メートル近くなるものも。

 「CADを使ってデザインを考え、紙を貼るところからすると長いものでは1カ月以上かけて作るものもある」と川端さん。ダチョウの卵は殻が割れないよう表面に紙を張り1ミリの穴から開けていく。明かりをともすと無数の穴からはやさしく幻想的な光がこぼれ、色とりどりのビー玉やおはじきをはめ込んだ作品からは色鮮やかな光が浮かび上がる。作品数は150点以上。

 同モールでは初となる作品展。7月5日に開催を楽しみにしていた妻チエ子さんが他界した。川端さん自身も過労で倒れ入院し一時は開催中止も考えたが、「地元の、出来たばかりのイオンでやるのを楽しみにしていたので何とか頑張りたかった」(同)と妻の思いを胸に開催を決意した。展示会では、8歳になる孫の本田樹花(このか)ちゃんの手伝う姿も。樹花ちゃんは「おじいちゃんの作品作りを手伝うのは大好き。たくさん作りたい」と慣れた手つきでガラス球を穴に入れる。

 川端さんは、「自然の素材を生かした優しい光で癒やしの効果を味わってもらえれば。地元の多くの人に見てもらえたら」とチエ子さんの遺影とともに期待を寄せる。

 開催時間は10時~20時。入場無料。今月14日まで。

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