安土桃山時代にびわ湖大津港周辺にあったとされる「大津城」を復元しイルミネーションで装飾した「復元・大津城の灯り」が10月23日より、浜大津アーカス横の敷地内に設置されている。
同イベントは、「大津まちなか食と灯りの祭2010」のメーン行事で、10月から大津駅からびわ湖畔にかけての大津市中心市街地を約2キロにわたってライトアップする「大津まちなかイルミネーション」の一環で実施するもの。
大津城は、1586年に浅野長政が浜大津一帯に築城したもので、1600年の「関ヶ原の合戦」では長政の娘「初」の夫で当時城主であった京極高次が篭城(ろうじょう)、徳川家康の命令で廃城となった。
浅井長政の3人娘が来年の大河ドラマ「お江~姫たちの戦国~」の中心ということもあり、「この機会に大津城の存在と歴史を少しでも多くの方に知ってもらえたら」(同実行委員会)と企画した。高さ8メートル、幅(石垣部)4メートル、実物の3分の1の大きさで設計する「大津城」は、チューブライト220メートルを使いかたどっている。本丸がびわ湖大津港の桟橋付近にあったことから浜大津港近くに設置する。
大津市都市再生課の田山満さんは「実際の城がないのであまり知られていなかったが、当時をイメージしながら見てもらえたら」と話し、「35万球のイルミネーションと併せて大津の食と明かりを楽しんでもらえれば」とも。
ライトアップは日没後~22時。2011年2月ごろまで。「大津まちなかイルミネーション」のライトアップは12月31日まで。