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大津・真野小に「シガ象」の化石-見学会に向け文化振興会らが下見

真野小学校に保存される「シガ象」の臼歯と左下顎の骨。歯のエナメル質がしっかり残っており、左下には神経の穴も

真野小学校に保存される「シガ象」の臼歯と左下顎の骨。歯のエナメル質がしっかり残っており、左下には神経の穴も

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 60万年~70万年前にびわ湖周辺に生息していた「シガ象」(エレファス・シゲンセス)の臼歯(きゅうし)と左下顎の骨の化石が現在、真野小学校(大津市真野)に保管されており、児童の学習資料としても使われている。同文化振興会・同学区自治連合会は7月1日、見学会などの企画を進めていくため発見場所と同小の下見を行った。

「シガ象」はここで発見された

 1875(明治8)年、真野の佐川後山で地滑りがあった際、土地の所有者である藤田市松さんによって偶然発見された同化石。1955(昭和30)年、当時の結城実誠校長が考古学に精通していたこともあり、家族から小学校に寄贈され代々の校長に引き継がれてきた。

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 ムカシマンモスとも呼ばれる同象は人類よりも前の生息。化石には歯のエナメル質や神経の穴まで残っており、状態から年齢は若かったと推測される。全国でも貴重な標本としてレプリカが展示されており、県内では大津市科学館、琵琶湖博物館に所蔵。同化石は、表面が40センチ×15センチであることから、実際の大きさは肩の高さが2.5メートル~2.8メートルでインド象と同じくらいだったと思われる。象はかつて全国に生息していたが、びわ湖周辺で発見されるのは粘土質の古琵琶湖層があり化石として残るのに適した土壌であったことが要因となっている。同市伊香立でも40万年前の東洋象が発見されている。

 「シガ象の化石は小学校の宝物。当時を想像するとワクワクする。児童にも興味を持ってもらえるとうれしい」と同小の松井浩校長。同席した同振興会の北居明美会長・同学区連合自治会の都一美事務局長は共に同小の出身。「在学中には見られなかったが、地元住民にもぜひ見てほしい。まちおこしにも役立てたい」と意欲を見せる。 

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