草津で発達障がい児が仕事体験-今年は「かき氷屋さん」

チラシを手に参加を呼び掛けるアットスクール代表の鈴木さん

チラシを手に参加を呼び掛けるアットスクール代表の鈴木さん

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 草津に本社を置くアットスクール(草津市大路1)が8月23日、草津納涼祭り開催に合わせ発達障がい児の就労支援事業として仕事体験企画「かき氷屋さんになろう」を実施する。

過去の就労支援事業「パン屋さんになってみよう」でパン作りに励む子どもたち

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 発達障がい児、不登校の子どもたちの支援を目的に2005年、社長の鈴木正樹さんが創業した同社。現在も約400人の生徒の約8割が発達障がいや不登校の子どもたちだという。2007年から就労支援の一環として同事業に取り組み、今回で9回目となる。「知能発達に遅れのない自閉症やアスペルガー症候群など軽度の発達障がい児に対する関心が寄せられるようになってきているが、いまだに十分な理解や社会からの援助をうけることはできない現状がある。そうした子どもたちに自立・社会参加活動のシミュレーションを体験してもらいたい」と鈴木さんは取り組みへの思いを語る。

 草津納涼祭り開催中、同社1階のコミュニティーカフェ「ほっとスペース草津」に「かき氷店」を開く。製造班(作る)、接客班(売る)、宣伝班(宣伝する)の3つのチームに分かれてグループで活動し、インターンシップの学生も参加する。仕事体験を通して地域の人々や企業、商店街の人々とも交流し、子どもたちの社会性を育むとともに発達障がいへの理解を深める。

 「運営は大変だが、毎年この体験を通して子どもたちの変化を実感する。最初は輪に入ってこられない子どももいるが無理強いはせず、そっと見守る。興味を持ち出すと『ほら、出番が来たよ』と背中を押してあげる。夏休みに仕事体験した子どもは2学期から変わる。店をやることによって多くのことを経験できる。小学4年生から高校生まで受け入れることにより、希薄になりつつある子どもたちの縦の関係も体験できる。子どもたちが懸命に取り組む姿に涙する保護者も多く、大切な機会を提供できていると思う。今年も多くの子どもたちに参加してもらいたい」と参加を呼び掛ける。

 開催時間は13時~19時30分。参加対象は小学4年~高校3年生の発達面の障がいを持っていたり、対人関係や学習面で苦手さや困難さを感じている児童・生徒。定員は15人。参加費は1,000円。参加申し込みは7月31日まで先着順で受け付ける。詳しくはホームページで確認できる。

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