「人気カフェフード店の秘密」をテーマに、大津市の女子高生が課題研究に取り組んでいる。
開店35年を迎える喫茶ルンルン(大津市中央2)の人気メニュー「タマゴサンド」
同課題研究は滋賀短期大学付属高等学校人間総合科の3年生が毎年取り組む履修科目。現在37人の生徒が食、保育、デザインの3分野で自身で設定したテーマに取り組んでいる。
同テーマで課題に取り組むのは安井三沙季さん。JR大津駅から湖岸側に1.6キロメートルのエリアを対象にカフェをピックアップ。20件を調査目標に7月下旬から調査にあたり、現在10件の調査を終えたという。この日は喫茶ルンルン(大津市中央2)を訪れ店主に店のターゲット層、実際の顧客層、客単価、滞在時間などの基本情報のアンケート調査のほか、店の人気メニューや滋賀県産の食材利用などについても聞き取り調査を行った。
「電話で訪問アポイントを取るところから緊張しました。断られることもありくじけそうな気分にもなったが、取材させていただいたお店の方々は皆さん温かく話を聞かせてくれ、人の優しさに触れた気分。お客さんとの人付き合いを大切にしているお店も多く、人気メニューとともに勉強になった」と話す。「将来はカフェを開きたい。この大津で地域の人に親しまれている人気カフェの秘密を明らかにし、自分の将来にもつなげたい」と夢を語る。
「本来、課題研究は問題解決能力を培うための科目。将来の夢やなりたい職業に関するテーマを設定する生徒が多い。思うように行かず悩むこともあるが、試行錯誤の過程が学習そのものであり、自身が学びを広めてくれるのが目的」と語るのは指導にあたる坂田恭子教諭。
研究成果は9月の中間発表を経て、来年2月にパワーポイントを使ったプレゼンテーションにまとめて披露する。