大津パルコ(大津市打出浜、TEL 077-527-7111)で、8月12日から、滋賀県最大の地域情報サイト「しがトコ」とのコラボ企画展「飛び出し坊やも夏休み !?」が始まった。
「飛び出し坊や」とはドライバーへの注意喚起のため通学路などに設置される交通安全啓蒙看板。1973(昭和48)年に東近江市で初めて設置されて以来、全国に広まり今年でちょうど40歳を迎えた。滋賀の名物とも言える同坊やの飛び出し数は日本一。黒目がちな大きな目、赤色の上着と黄色のズボンを着た基本形のいわゆる「0系」が館内はもちろん円形広場から駐車場のほか飛び出し危険箇所以外にも30体以上が飛び出している。
「しがトコ」とは「滋賀のええトコ」の略でプラスエイチ・ワークス(守山市下之郷)が運営する。7月にフェイスブック・ファン数が1万を超え、県内1位となった。「大津パルコ 滋賀展」Vol. 1として初の開催となった同社とのコラボ企画はローカルのカルチャーに焦点を絞り、紹介することで、地域の盛り上がりと活性化につなげることを目的としている。「フェイスブック以外での発信でこれからも滋賀の情報を全国に発信していきたい」と意欲を見せる林正隆代表。
館内の飛び出し坊やに隠された文字を順番に集めて、各店舗などに設置・配布されている応募用紙に言葉を書いて完成する「飛び出し坊や かぞえてクイズ」に正解すると、8階「ヴィレッジヴァンガード」で「扇げば同坊やが飛び出して見える」という特製うちわが進呈される。同店は同坊やのオリジナルグッズも販売する。開店して30分も経たないうちに正解するという「飛び出してきた客」もいたという。
4階「飛び出し坊やパネル展」では、県内の同坊やを撮影し「飛び出し坊や0系コレクション」としてブログを展開しするホテル「ラフォーレ琵琶湖」のゆるキャラ「びわっちくん」による、現在同ホテルで開催中の写真展の作品を厳選し展示している。
大津市の60代男性は「近所なので涼みがてら歩いて来た。『飛び出し坊や』は近所にもたくさんいるが街の子どもたちの安全を守るためにももっと盛り上げていってほしい」と記者に熱い思いを伝えてきた。閉店間際に駆け込んで来た同市内の竹川紗希さんは「すごく好きで写真も撮って集めている。仕事を終えて初日に駆けつけたがまた来ると思う。特に『ザビエル』が良かった」と笑顔で話す。
営業時間は10時~20時30分。9月1日まで。