琵琶湖ホテル(大津市浜町)は現在、日本人オーナーシェフとしてフランス・ミシュランで星を獲得した「タテルヨシノフェア」を開催している。
吉野建さんは、1952年、鹿児島県生まれ。日本人の手による伝統料理が再発見されたことへの賞賛を集め、16年間オーナーシェフを務めたパリの「ステラマリス」がミシュランガイドの1つ星を獲得。フランス政府より農事功労賞も叙勲。
同ホテル「ダイニング菜」では、吉野さんが直接監修し、滋賀県産の野菜もふんだんに取り入れながら、東京の銀座・芝・汐留の「タテルヨシノ」のメニューと同じレシピで提供する。メニューの中でも一番評判が良い「人参をまとったフォアグラのフォンダン トリュフ風味」は、フォアグラをマリネとムースの2種の食感で楽しめ、甘い物と相性が良い同食材を砂糖で味付けした人参でまとい、ポルト酒の白いクリームソース、ルビーポート酒の赤いソース、ドライフルーツ、ブリオッシュを添える。和食にはない味わいで、関西唯一の展開となるため、他県からも多くの客が訪れている。
今回が初の来県となった吉野さんはジビエも得意としており、滋賀でも採れる鹿肉など県産の食材を使ったメニューも秋に展開を予定する。「フランス料理人としてやりがいがある」と意欲を見せる。「フランス料理は味が力強い。吉野さん自身も年齢を感じさせない勢いがある」と同ホテル飲料サービス部長の前田琢司さん。「一番お客さまと接点があるレストラン部門で地元にPRしたい。感謝の心でお客さまの笑顔が見たい」とも。
レストラン営業時間はランチ=11時30分~15時30分、ディナー=17時~22時30分。料金はランチ=5,800円、ディナー=11,000円・13,000円。電話予約も可能(TEL 077-524-1225)。メニューの提供は6月30日まで。
6月13日には、「タテルヨシノの世界」として、吉野さん出席でのオリジナルメニューの提供とトークコーナーのパーティーも予定する。開始時間は19時。会場は同ホテル3階「瑠璃」。料金は20,000円。