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大津で映画「フード・インク」上映会-学校給食米飯化推進の一環で

「こめっこ」を運営する深田麗奈さん。夫婦で経営するゆば・とうふ工房の前で

「こめっこ」を運営する深田麗奈さん。夫婦で経営するゆば・とうふ工房の前で

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 学校給食の米飯化を推進するグループ「こめっこ」は5月31日、まちなか交流館(大津市長等2)で映画「フード・インク」の上映会を開く。

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 「フード・インク」は同アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞にもノミネートされたアメリカの映画。アメリカの大量生産・低コストによって生じた筋肉増強剤で胸を巨大化させた鶏肉や遺伝子組み換えコーンを使った飼料などの実態を描いている。

 グループを運営する深田麗奈さんが「食品がどうやってできているのか」について関心を持ったのは、嫁ぎ先が「ゆば」工房で植物性の食品などに出合い、助産院で子どもを産む際に食が体をつくることを知ったのがきっかけ。同グループは学校給食の週5日完全米飯化を目指し、生活クラブ生活協同組合の「遺伝子組み換えを考える部会」などで学んだり、みそ作り、農家ツアーや雑穀料理についての勉強会も企画している。

「スーパーでは季節に関係なく安く大量生産された野菜が並ぶが、『県産のものを食べよう』と直売所に行くと旬のものが分かるようになり、『知っている近くの農家で買おう』と地産地消にもつながる。便利を求め種なしのものなどの品種改良もされているが、雑草に強い種や遺伝子組み換えの種などといった問題が生じている。パン中心の学校給食ではパンの成分として油脂や糖分が大量に使われ、それに合わせたおかずもコレステロールが高くなるが、米飯になると地元の農作物も使われやすく、カロリーの低い和食になりやすい」という。

「暮らしの中で健康な体をつくり、免疫力を強化し、元気な子どもをご飯で育てたい」と深田さん。「要望を言うばかりではなく、草の根レベルでお話会などを開き、何を食べるかを意識し、立ち止まって考える食に関心ある母親が増えれば米飯化も進むはず」と意欲を見せる。

 開催時間は13時30分~16時00分。上映開始の14時まで「生活クラブ」のお菓子の試食を行う。託児サービスも行う。参加費は500円(小学生以下無料)。定員50人。要事前申し込み。詳しくはブログで確認できる。

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