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草津・山田こども園で学びの環境を実証 宇宙の映像で好奇心育む

環境型学びデバイス「The Earth Box」を見る園児たち(写真提供=岩佐)

環境型学びデバイス「The Earth Box」を見る園児たち(写真提供=岩佐)

 環境型学びデバイス「The Earth Box」の実証実験が現在、草津市立山田こども園(草津市南山田町)で行われている。

ライブ映像に見入る園児たち(写真提供=岩佐)

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 The Earth Boxは、国際宇宙ステーション(ISS)から配信されるライブ映像を表示し、宇宙から見た「今この瞬間の地球」を見るための小型デバイス。NASAの国際宇宙ステーション(ISS)から配信される宇宙ステーションから撮影した映像や船外活動の様子を映した映像など、3チャンネルのライブ映像を切り替えて表示する。

 実証実験は、教材・教具の販売を行う岩佐(草津市野村)が事業主体となり、モンタークデザイン(東京都渋谷区)が企画・開発協力。「草津市実証実験支援補助金」を活用し、草津市の協力を受けて行う。

 山田こども園では、入り口奥の職員室横にThe Earth Boxを設置。特別な授業や活動の時間だけに使うのではなく、子どもたちが普段過ごす生活動線の中に置いている。周囲には地球儀や地球・宇宙に関する絵本、宇宙に関連したアイテムなども配置。宇宙から配信される映像を見て興味を持った園児が、モニターの下に置いた宇宙に関する絵本を手に取ることができるようにしている。

 実証では、子どもが自発的に立ち止まるか、興味が生まれるか、子ども同士や先生との会話が生まれるか、一度見た子どもが再び見に戻ってくるかを主な検証項目とする。期間中にこども園の職員へのアンケートも行い、園児から質問があったかなどを聞き取るほか、人感センサーによって園児が来た回数や映像を見ていた時間などのデータを収集する。得られた行動や会話、現場からの声を基に、The Earth Box本体だけでなく展示方法や周囲の環境などを改善していく予定。

 岩佐取締役の岩佐亮さんは「子どもが『あれ?』『なんだろう?』と思い、自分で調べたり、誰かに話したり、もっと知りたくなったりする瞬間を、教育現場の日常の中にもっとつくれないかと考え、教材以外で子どもたちの関心を広める活動をしたいと思い始めた。園内に置くことで普段の環境に取り込めるようにした」と話す。「宇宙だけでなく、サファリなどいろいろなライブ映像がある。今まで見たことがないような映像を流すことで、子どもたちが関心を持ってもらえるように、他の映像を使ったボックスも作りたい」と意欲を見せる。

 モンタークデザイン社長の中山隆司さんは「子どもに『見て』『学んで』と促すのではなく、自然と近づき、のぞき込み、誰かに話したくなる体験をどうつくるかを大切にしている」と話す。「実際の教育現場だからこそ起こる、私たちの想像を超えた子どもたちの反応も大切にしながら、一緒にThe Earth Boxを育てていきたい」と期待する。

 山田こども園園長の徳田景子さんは「日常、出合うはずのなかった『宇宙』にリアルタイムに出合え、子どもたちの好奇心は広がっている。園児は『宇宙って真っ黒だね、夜なのかな』『宇宙飛行士さん、なんで落ちないの?』と関心を持っているようだ」と話す。通りすがりに見る園児がいるほか、活動の合間に走り寄ってくる園児、家で宇宙の話をする園児もいるといい、「確実に、子どもたちの興味・関心の芽を育てている。これからの学びに期待できそう」と話す。

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