週末の54時間を利用し起業家を育てることを目的的とした起業体験イベント「Startup Weekend Shiga」が12月12日~14日、ピアザ淡海(大津市におの浜1)で開催される。主催はスタートアップウィークエンド滋賀実行委員会。
アメリカシアトル発のStartup Weekendは世界100カ国700都市以上で開催され、起業に関心がある人であれば誰でも参加できる。日本国内でも今年だけで30回の開催実績があり、起業を目指すサラリーマンなどを中心に各50人ほどが参加している。滋賀県内では今年2月に立命館大学びわこ・くさつキャンパスで学生向けに開催されているが、一般向けの開催は初めて。
同イベントは金曜の夜に参加者が持ち寄ったアイデアを基にチームを組み、土日で必要最小限のビジネスモデルへ作り上げ、日曜夕方からチーム発表を行い優勝者を決める。土曜は先輩起業家からのコーチングも受けられる。会場から出て市場調査を行ったり、試作品づくりを行ったりするなど、アイデアをより具体的にすることで優勝を目指すチームもあるという。
過去の出場者が起業した例として、小中高の先生向けSNS「SENSEI NOTE」、リクエストの多い映画を映画館で上映する「ドリパス」、スタートアップの仲間集めプラットホーム「Combinator」などがある。
同実行委員会が「滋賀の起業家率は全国ワースト1。この状況をなんとかし、滋賀から世界に飛び出す起業家を育てたい」と企画した。代表で滋賀県出身東京在住の高瀬昇太さんは「今年初めに東京で体験し興味を持った。自分自身も起業を考えているので、故郷の滋賀でも開催したいと仲間に声を掛けた。年齢性別に関わらず誰でも参加できる。ITなどの専門知識は不要で、すごいアイデアがなくても大丈夫。ぜひ気軽に参加してほしい」と呼び掛ける。
審査委員はPlayLife佐藤太一さん、Creww伊地知天さん、木村美都さん。先輩起業家として滋賀県内の会社経営者が参加する。
同実行委員会では運営費用の一部とするため、今月からスタートした地域型クラウドファンディングサイト「FAAVO滋賀」で協力者を募っている。
参加料は3日間の食事が7食付いて、オリジナルTシャツ付き=5,000円、通常=4,000円。当日料金はそれぞれ1,000円増し。