琵琶湖ホテル(大津市浜町)は今年も、屋上をアウトドアバーベキュー「星」でビアテラスを営業している。
1934(昭和9)年10月創業の同ホテル。創業80周年を記念した年譜も現在、ロビーで展示されている。ビアテラスから眺めることができる旧建物は大阪の中之島公会堂も手掛けた岡田信一郎さんが設計。現在は、びわ湖大津館の名で歴史的建造物として市が所有している。天皇・皇后陛下を始め、皇族も利用。戦前より滋賀の迎賓館として使用されてきた。「前のホテルによく娘と来た」と懐かしむリピーターの姿も見受けられる。
現在のホテルは、1998年10月に新築移転オープン。びわ湖のブルーと、山のグリーンをモチーフにアメリカのシーザー・ペリさんが設計。今年から、滋賀の玄関口JR大津駅とホテルをつなぐ無料シャトルバスも運行し、滋賀を代表する建物としての役割を果たし続けている。
同ホテル企画室キャプテンの飛田裕子さんは「現在のホテルが建つ前のレークセンターでスケートを習っていた。その後、旧ホテルに就職し年譜の写真にも写っている。80年の歩みを共有しに地域の方々にも気軽に来ていただければ」と来場を呼びかける。
屋上ビアテラスは毎年3000人が来場。オープニングとして、6月30日までの限定メニューは、おつまみセット(3,000円)、焼き物セット(5,000円)など。7月からのメニューは、ボリューム満点ミートコースなど(5,000円~)。いずれもフリードリンク(2,000円)もある。
レストラン統括支配人の林健史さんは「暑い夏、喉が乾いたら来てほしい。4000人の来場を目標にお待ちする」と意欲を見せる。
営業時間は17時~22時。屋上アウトドアバーベキュー「星」の営業は9月28日まで。