ニューびわこ健康サマーランド(大津市月の輪)が11月20日、「大津温泉おふろcafeびわこ座」としてリニューアルオープンした。
露天風呂 地下1500メートルからくみ上げたラドン泉を使っている
同施設は1979(昭和54)年に健康ランドとしてオープン。2014(平成26)年に芝居小屋「琵琶湖座」を新設した。運営会社のイワシタ商事(福井市円成寺町)の岩下大介社長は「地域の娯楽の場として親しまれてきたが、くつろいでもらい、滞在してもらえる施設にしたいと思っていた。全国の温浴施設を回り、風呂場の『ウエットゾーン』だけでなく、風呂場以外の『ドライゾーン』の充実を図るという『おふろcafe』の造りに衝撃を受けた。ぜひ取り入れたいとアプローチしてリニューアルが実現した」と話す。
「琵琶湖座」やレストラン「淡海遊食」などはリニューアル前の施設を使い、温浴棟や隣接するホテルを改装。温浴棟1階には東海道五十三次の53番目の宿である大津宿をテーマにくり抜いた床の穴に入ってくつろげる「くつろぎ処隠(かくれ)」や暖炉のある「くつろぎ処囲(かこい)」、個室のように区切られたスペース「おこもりラウンジ」、団子と抹茶をコンセプトにしたカフェ・バー「茶茶」などを設置。階段に灯籠櫓(やぐら)を組み、和傘を飾るなどの演出も。
地下1500メートルからくみ上げたラドン泉を露天風呂、ジェットバスなどに利用し、リニューアルで「ロウリュウサウナ」を新設した。
「茶茶」では中川誠盛堂茶舗の茶葉を仕入れ、抹茶ラテや抹茶ビールなどを提供。TWO RABBITS(近江八幡市大杉町)のクラフトビールも提供する。岩下さんは「宿場町をイメージしているので、地元のものにこだわった」と話す。
京都から来た夫婦は「大衆演劇を見たくて来た。観劇して、ご飯を食べて、お風呂に入ってリフレッシュできる」と話した。
岩下さんは「雑誌、コミック、マッサージチェア、電源、Wi-Fi、ボードゲーム、コーヒーなど全て無料でサービスする。年配の方はもちろん、親子連れや大学生など幅広い年代に楽しんでもらえる施設になった。ゆっくり一日中くつろいでもらえれば」と利用を呼び掛ける。
営業時間は10時~翌1時。料金は、60分大人=580円、小学生=290円、未就学児=100円~。フリータイム料金も設定。