東急ハンズの新業態「Plugs Market(プラグスマーケット)」が2月21日、近鉄百貨店草津店にオープンした。
「プラグスマーケット」は東急ハンズと地方百貨店、地方自治体が協業で地方再発見、地域共創を推進する新たな事業スキームで、草津店が1号店となる。近鉄百貨店草津店の2階の約1300平方メートルのフロアを「プラグスマーケット」にリニューアルした。
「伝え場」(イベントゾーン)、「売り場」(ハンズゾーン)、「話し場」(テナントゾーン)から構成され、「伝え場」では女優の羽田美智子さんのオンラインセレクトショップ「羽田甚商店」の実店舗を展開。羽田さんが選んだ調味料やぬか漬けのほか、琵琶湖の水草を使って色付けしたガラス作品「琵琶湖彩(いろ)」やナッツ&ドライフルーツ専門店「Going Nuts!」などの「滋賀のいいもの」を販売する。22日は羽田さんが来店し、トークショーを実施する。「シガコレ」として「近江富士いちご」や草津の野菜、「Rose Farm KEIJI」の和バラ、ビワコドーターズの琵琶湖の魚の佃煮などの販売も。
コミュニティースペース「アカリスポット」では、滋賀県の主催でNHK朝の連続テレビ小説「スカーレット」のパネル展や信楽焼の販売、ろくろ回し体験コーナー、近江茶の販売を行う。
オープン前には滋賀県および近鉄百貨店との産業振興等に関する協定が締結され、協力して滋賀県内の産業の発展と地域の活性化を図ることに合意した。三日月大造滋賀県知事は「滋賀の産品をPRしながら展示販売をし、新しい百貨店像と新しい滋賀の魅力をつくっていきたい」と話す。
プラグスマーケットのオープンに合わせて、近鉄百貨店草津店の全館リニューアルも完了した。近鉄百貨店の秋田拓士社長は「地域と共に暮らしを豊かにできれば。滋賀の産品に歴史、文化、風土から生まれる物語をのせて日本全国に広めたい。これからは駅周辺に生活機能も商業機能も集合したコンパクトシティーになってくる。駅で物事が済むように生活のいろいろなサポートをできる館にしていきたい」と話す。
営業時間は10時~20時。羽田甚商店、シガコレは今月26日まで。