滋賀県内の小中学校は、6月1日からの学校再開に向け、5月18日より分散登校を始めた。
大津市教育委員会は5月12日、学校再開に向けた円滑な準備を進めるため、18日から29日までの期間中に1、2回程度の段階的な分散登校の設定を各学校に指示した。各学校は地区ごとや学年ごとの分散登校、換気や席の間を開けるなどの感染防止対策を講じた上で週に1、2回の登校日を設けた。大津市学校教育課の担当者は「学校に来ることで子どもの状況や学習の状況を知ることができる。地域、保護者の声を受け止めて実施していきたい」と話した。
野洲市は期間中2回、守山市は3~4回の分散登校を実施する予定。草津市は11日から29日までの間に4~6回の分散登校を始めている。
学校再開に向けての学習支援のために、滋賀県教育委員会は19日よりびわ湖放送で「しがの子どもの『学び場』TV」の放送を始めた。小学1年~中学3年までの国語や算数、英語などの授業動画を放送する。4月24日から順次ユーチューブで授業動画を配信していたが、ネット環境が調わない家庭でも視聴できるようにテレビ放送を行うことにした。同教育委員会事務局幼小中教育課の担当者は「授業再開に向け子どもたちの自学自習を促し、テレビで同じ時間に放送することで生活や学習リズムを整える助けになれば」と話す。