フィルム入りの餅「匠壽庵(しょうじゅあん)白姫(しらひめ)餅」が11月12日、寿長生郷(すないのさと・大津市大石龍門)など叶 匠壽庵(かのうしょうじゅあん)全店で販売される。
「和菓子にも新しい生活様式を」と緊急事態宣言中の4月から開発を始めた。軟らかい羽二重餅の中に北海道産の粒あんの入った小豆と、滋賀県産のヨモギで作った餅の中にこしあんの入った「蓬(よもぎ)」(以上141円)を提供する。1日からはジェイアール名古屋タカシマヤ限定でイチゴ果肉入りの「苺」(184円)を提供している。
叶 匠壽庵の本社がある大石龍門は、平安時代に三上山の大ムカデを退治した藤原秀郷(俵藤太)がお礼に案内された竜宮の門があったとされる。俵藤太がもらい受けたとされる米の尽きない米俵をイメージしたパッケージは「深絞りフィルム」を採用。ボトムとなるプラ製のフィルムを成型し、餅に合わせたへこみを作り、上部のフィルムでシールすることで、餅が硬くならず、手を汚さずに食べることができる。
同社の広報担当者は「これまでは器や懐紙に盛り付けることを前提とした和菓子を販売してきたが、衛生的にできたてのお餅を楽しんでいただくことを目的に、容器に一般的に和菓子では使用しない深絞りフィルムを採用し、生菓子のようなできたてのお餅をいつでも食べられるようにした。いつでもどこでももちもちの食感を楽しんでいただければ」と話す。