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立命館大学が小学生向けオンライン運動教室 遠隔指導の有効性を検証

オンライン運動教室への参加を呼び掛ける立命館大学総合科学技術研究機構専門研究員の鳥取伸彬さん

オンライン運動教室への参加を呼び掛ける立命館大学総合科学技術研究機構専門研究員の鳥取伸彬さん

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 小学生向けのオンライン運動教室を2021年1月16日から立命館大学スポーツ健康科学部藤田研究室(草津市野路東)が実施する。

オンラインで運動指導をする鳥取さん

 オンライン運動指導の有効性を検討することを目的に、専門研究員の鳥取伸彬さんが行っている研究の一環として実施する。小学3年生から6年生までの児童50人を対象に無料のオンライン運動指導を8週間行い、指導前と指導後に参加者の運動能力などを測定して、遠隔指導の効果を検証する。

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 「柔軟UPクラス」は週3回、動画と冊子を見て運動する。「LINE」を通して質問を受け付け、参加者とのコミュニケーションを図る。「持続力UPクラス」はZoomを活用して週3回、オンラインで運動指導をする。

 小学生の身体活動が身体的・認知的健康に及ぼす影響を研究テーマにしている鳥取さんは、新型コロナウイルスの影響で学校が一斉休校になった3月からユーチューブに親子運動やインターバルトレーニングの動画を毎日公開した。鳥取さんは「子ども向けの運動動画が少なかったのでユーチューブに動画を公開していたが、動画を検索して運動するのは子どもたちには難しいと感じた。時間を決めて運動する意識付けのためにもオンラインで同時に運動をしたい」と、5月からは週に2回、Zoomを通してのトレーニングを始め、小学生を中心に延べ170人が参加した。

 鳥取さんは「子どもの運動不足を心配した保護者の勧めで参加した子どもたちがほとんどだったが、子どもたちは運動を楽しんでくれた。指導をするスタッフ以外が画面に映る子どもたちを見て、応援するなど子どもたちのモチベーションを上げる工夫をした」と振り返る。

 鳥取さんは2019年に小学生向けの運動と休息を繰り返すインターバル運動の教室を開催し、10分間の高強度インターバル運動によって、持久力だけでなく、思考と行動の制御に関わる実行機能の一つであるワーキングメモリが向上することを証明した。鳥取さんは「持久力の高い子どものほうが脳の機能も高いことが分かった。今回のオンライン教室を通して、遠隔指導でも同じような効果が得られるかを検証したい」と話す。

 参加無料。申し込みは2021年1月7日まで。各クラス25人ずつ募集する。クラス選択はできない。特定の運動で県以上の規模の大会での入賞経験がないことが参加条件。1月9日と12日に説明会を実施する。