「野洲のおっさんおにぎり食堂」(大津市長等)が2月2日、大津市民病院(大津市本宮)におにぎりを差し入れた。
「まちおこし」(守山市吉身)と滋賀トヨペット(大津市富士見台)が共同運営するおにぎり食堂で、「にぎりて」の西川雅(あらた)さんが創業60年のおにぎり専門店「ぼんご」(東京都豊島区)で修業し、おにぎりの握り方を習得。滋賀県産の鹿深(かふか)米を毎日店で精米し、注文を受けてから握る。中に入れる具材は、焼き鮭(さけ)、梅、うにくらげ、卵黄しょうゆ漬け、へしこクリームチーズ、近江牛すき焼きなど39種類をそろえる。
昨年5月から、感染症指定医療機関として新型コロナウイルス感染症診療をしている大津市民病院におにぎりの差し入れを始めた。ゼネラルマネジャーの藤井慶さんは「近隣の医療機関が大変な時に何かできないかと始めた。おにぎりを差し入れると涙を流して感謝してくださる方もいて、医療現場で苦しい思いやプレッシャーを感じながら頑張っておられるのだと感じた」と振り返る。
昨年は数回に分けて630個のおにぎりを差し入れ、今年も1月15日と2月2日に差し入れをした。企業や個人から差し入れをしたいという声があったことから、2月から「差し入れおにぎりプロジェクト」を始めた。ウェブサイトから差し入れおにぎりを購入することで医療機関におにぎりを差し入れることができる。1個270円から購入でき、1,000円分、1万円分、100個(2万7,000円)を差し入れすることもできる。食堂から病院に連絡し、承諾を得てからおにぎりを届ける。届け先の病院は現在のところ大津市内。差し入れおにぎりの数量に応じて届け先のエリアを拡大する予定。店頭での寄付も受け付ける。
藤井さんは「協力したいと店頭に現金を持ってきてくださる人もいたので、寄付ができるサイトを作った。医療従事者に寄付をしてくださった方のメッセージも届ける」と話す。
野洲のおっさんおにぎり食堂の営業時間は11時~17時。水曜定休。