非接触でオーダーするパン店「KAMOGAWA BAKERY」が2月11、膳所駅北口ロータリー内にオープンした。
宮澤社長は「プラントベースのベーグルは、たくさん食べても軽い」と呼び掛ける
同店を運営するジャパンフードエンターテイメント(京都市)は、インバウンド向けの飲食店を出店していたが、新型コロナウイルスの影響で休業。昨年10月に京都市烏丸丸太町に「KAMOGAWA BAKERY」本店をオープンした。社長の宮澤心さんは「何もできなくなって、今できることはないか模索した」と振り返る。「パンは手軽にテークアウトできる。コロナ禍の今、パンを並べて取る形式ではなく非接触でオーダーできるようにした」と話す。タッチパネルでオーダーすると、個包装のパンを受け取ることができる。
提供するのはベーグルと食パンのみで、ベジタリアンや卵・乳製品アレルギーの人も食べることができるように動物由来の材料を使わない「プラントベース」のパンにこだわった。宮澤さんは「欧米人の5人に1人はベジタリアンやビーガンの人がいると言われているが、欧米人は1人が食べられないと全員で店を出てしまう。食に制限のある人も同じテーブルを囲むことができる『ONE TABLE』を目指した」と話す。
ベーグルには北海道産小麦「ゆめちから」を使い、もちもちした食感を作り出した。サツマイモ、キーマカレー、紅茶、宇治抹茶と大納言、キャラメルウォールナッツなどのベーグルは植物性の材料のみで作った。白砂糖を使わず、ブラウンシュガーを使っている。「食に制限があって、仕方なくプレーンを食べるのではなく、好きなものを選んで食べてほしいと思ってプラントベースのベーグルを多くそろえた。どうしても味が出せないものは動物性のものを使っている。おいしくて体にいいものを提供したい」と話す。
22日からはベーグルサンドや、全て植物性の食材で作ったプラントベースバーガーを提供する予定。宮澤さんは「本店でプラントベースバーガーを食べているお客さんの会話を聞いていたら、食べながら『これは肉か肉でないか』と話し合い、結果的に『バーガーに挟んであるのは肉』だという結論にたどり着いていた。それくらい分からない。まずはおいしいから食べる。その後に健康や環境のことなどに目を向けていただければ」と話す。
営業時間は10時~19時。