「“滋賀の偉人”企画展 西川貴教展」が1月12日、「SHI Gallery(シギャラリー)」(守山市梅田町)で始まった。
シギャラリーは、インターネットメディア「しがトコ」が2021年3月にオープンしたギャラリースペースで、JR守山駅前の商業施設「チカ守山」の中にある。「しがトコ」社長の林正隆さんは「西川さんは観光大使として、毎年琵琶湖の清掃活動に参加したり、ニゴロブナの稚魚を寄付したりと滋賀県民のことを考えて活動してくれているが、地元の人にあまり知られていないのではないかと思っていた。西川さんが滋賀で活動していることを知ってもらいたいと企画展を開催することにした」と話す。
観光大使としての活動や、琵琶湖の清掃活動、2021年の「イナズマロックフェス」中止会見、観光業への提案などの西川さんの滋賀県での取り組みを紹介するパネルのほか、西川さんの25年間の芸能活動年表、ライブで実際に着用したステージ衣装の特別展示、企画展に寄せた西川さんの特別インタビューなどを展示している。イナズマロックフェスのライブ映像も上映している。
林さんは「イナズマロックフェス中止会見のとき、西川さんは本当に県民のことを考えてくれていると感じた。会見の日に企画展をしたいと西川さんの事務所に働きかけ、実現した。事務所が衣装を、滋賀県が観光キャンペーンのパネルを貸してくれた。衣装の展示方法に困っていたら、平和堂がトルソーを貸してくれた。皆さんの協力で開催できることになった」と振り返る。
新型コロナウイルスの影響で延期となっていた西川さんが滋賀県内を回るツアー「T.M.R. LIVE REVOLUTION'21 -VOTE-」が12日の守山市市民文化会館(守山市民ホール) から再開されることに合わせての開催となった。守山でライブが開催される12日と13日は「密」を避けるために、チカ守山内のパブリックスペースでもライブ映像を上映する。
西川さんの所属事務所ディーゼルコーポレーション(東京都渋谷区)のイナズマロックフェス担当の石井香子さんは「衣装展を開催したことはあったが、観光大使の側面に焦点を当ててくれた『西川貴教展』は初めて。イナズマロックフェスは、初めの数年は赤字で、西川がほかのライブで稼いでイナズマを開催している状態だったが、『地元のため』という西川の思いで続けてきた。西川貴教展で映像を見て、行ったことがない人もイナズマに興味を持ってもらえたら」と話す。
「mash30(マッシュトラント)」の辻沙織さんは「mash30社長の早瀬昭二が担当して作った衣装を展示している。2018(平成30)年のイナズマの衣装はサンプルを作って、何度も作り直して完成させた。今までの衣装展では、アクリルケースの中での展示や、狭い場所での展示が多く、こんなにオープンな場所で展示したのは初めて。いい場所で展示してくれた」と喜ぶ。
現在は、2018年のイナズマロックフェスで着用した衣装と、滋賀県の観光キャンペーンで着用した虹色の衣装を展示している。石井さんは「西川のアイデアで、今までに公開していない衣装を展示することにした。観光キャンペーンの衣装はパネルが県内各地にあったので、ファン以外の地元の人にも楽しんでもらえるのではないか。期間中に数回、展示する衣装を入れ替える予定」と話す。
「西川貴教展」は、「T.M.R. LIVE REVOLUTION'21 -VOTE-」の最終日4月30日まで開催される。林さんは「長い期間開催しているので、密を避けて、空いているときに来てもらえたら」と呼び掛ける。
開催時間は10時~18時。入場無料。マスクの着用、アルコール消毒などの感染対策を取って開催する。定員数を超えるときは入場制限を行う場合もある。