琵琶湖の三大問題について考える「新琵琶湖学セミナー」が1月22日からオンラインで開催される。
現在、琵琶湖博物館で開催中の「「琵琶湖の虹が映える理由-湖の『なぜ』がわかる物理学-」でも、「深呼吸」について展示している
「新琵琶湖学セミナー」は、琵琶湖と集水域の現状調査から最新の研究成果を紹介し、琵琶湖や人々の未来について考えるため、2012(平成24)年から琵琶湖博物館(草津市下物町)で開催されている。新型コロナウイルスの影響で、本年度はオンラインでの開催となった。
第1回は「どうなる?琵琶湖の『深呼吸』」と題して、同館の戸田孝さんが琵琶湖の深呼吸(全層循環)が起こる物理的なメカニズムを説明。滋賀大学教育学部の石川俊之教授が「深呼吸」が不完全だと生物にどのような影響があるのかを説明する。
第2回は「琵琶湖の水草は増えすぎなのか?」をテーマに、同館の芳賀裕樹さんが琵琶湖における水草の繁茂と現状について話す。琵琶湖環境科学研究センターの佐藤祐一さんが水草から見た琵琶湖の長期変遷について説明する。
第3回は「解決できるか? 外来種問題」と題して、国立環境研究所の五箇公一さんが、なぜ外来生物は管理が必要なのかを地球環境問題の視座から説明。同館の中井克樹さんが「琵琶湖の外来種問題を振り返って。人が引き起こした自然のかく乱、社会の混乱」について話をする。
開催日は第1回=1月22日、第2回=2月26日、第3回=3月26日。開催時間は全日とも13時30分~15時30分。参加無料。対象は高校生以上。しがネット受付サービスから申し込みが必要。第1回の申し込み締め切りは1月17日。