Bリーグ1部の滋賀レイクスと滋賀県警察が10月11日、「SDGsの推進を通じた住み続けたくなるまちづくり」に関する包括連携協定を締結した。
滋賀県警の鶴代本部長、長生活安全部部長、滋賀レイクスの釜渕社長、柏倉キャプテン
滋賀県警がスポーツチームと包括協定を締結するのは初めて。県警本部(大津市打出浜)で行われた締結式には、滋賀県警本部長の鶴代隆造さんと生活安全部部長の長達男さん、滋賀レイクスの釜渕俊彦社長、キャプテンの柏倉哲平選手が出席。「滋賀県民が住み続けたくなるまちづくり」を目標とする包括連携協定を締結した。
今後、交通安全教室や防犯教室などの啓発活動を滋賀レイクスのホームゲームや県内の学校で行うと共に、選手による一日署長イベントの実施、選手を起用した交通安全や反社会的勢力の追放などをテーマにしたポスターの作成・掲出などで両者が協力する。
釜渕社長は「地域の社会課題を解決する、あるいは地域に貢献することがプロスポーツクラブに課せられた役割。滋賀レイクスは『Bリーグ1 SDGsをリードするクラブ』を目指し、地域のサステナブルなまちづくりに貢献しようと活動を推進している。その中で滋賀県の安心安全を守り続けてくれている滋賀県警察と協力し、地域の皆が住み続けたくなるまちづくりの推進に取り組めることをうれしく思う。滋賀レイクスも、滋賀県警察のように地域の皆に頼りにされる強い存在になれるようこれから一生懸命に取り組んでいきたい」と話した。
鶴代本部長は「犯罪の対策や未然の防止、交通安全対策、少年の健全育成などの課題に県警挙げて取り組んでいるが、大事なのは、被害に遭わないために、事故を起こさないために、注意してもらうこと。高い情報発信力を持つ滋賀レイクスの力を借り、連携して県民やさまざまな団体、事業者と安全安心の輪を築き、大きくしていく契機にしたい」と話した。
柏倉選手は「連携を通して滋賀がより安心して暮らせる町になるように、プロスポーツ選手として貢献していきたい」と話した。
締結式の後、滋賀県警本部の正面玄関前で「全国地域安全運動」のオープニングイベントが実施された。鶴代本部長らがつないだパスを柏倉選手が受け取り、バスケットゴールにシュートするパフォーマンスの後、柏倉選手の号令で白バイやパトカーなどが地域の安全見守りのために出動した。