地元の人が日替わりでガイドを務める「琵琶湖浪漫(ろまん)クルーズ」のモニターツアーが11月25日~27日、12月3日・4日に実施される。主催は杢兵衛造船所(大津市今堅田)。
おごと温泉港(雄琴)を出航し、琵琶湖にせり出した橋の先に立つ浮御堂を船上から観賞し、琵琶湖大橋の下をくぐり、おごと温泉港に帰港する約1時間のクルーズ。船内では旅館に勤務している人やボランティアガイドなど地元の人がガイドとして案内する。
日本酒コースは3種類の地酒と湖魚料理を、和スイーツコースはどら焼き専門店「きなせや」のどら焼きと近江茶を提供する。
11月16日に行われたクルーズでは、元Jリーガーで現在は滋賀県リーグのヴィアベンテン滋賀を率いる村田和哉さんとチームの選手がガイドを務めた。村田さんは「Jリーグ入りを目指す上で県外から来た人に滋賀にはこんな魅力があると伝えることも大事だと感じ、観光に注目していた」と話す。
村田さんとチームの選手は地元の人に交じってガイド講習を受け、クルーズの前日も夜中まで練習をしたという。村田さんは「琵琶湖大橋の歴史や地元のことを知ることができて良かった。実際に酒蔵に行って聞かないと分からないこともあった」と振り返る。「日替わりでいろいろな人がガイドをするのがツアーの魅力。地元に詳しい人のガイドも面白いと思う」とも。
杢兵衛造船所の仲野智之さんは「琵琶湖の遊覧船はいくつかあるが、堅田周辺で就航している船がない。堅田をもっと知ってほしいという地元愛からクルーズを企画した。琵琶湖から見ると陸から見る景色とは違って見える。比良、比叡の山々に囲まれた琵琶湖の壮大な風景や、下から見上げる琵琶湖大橋、北湖の雄大な景色など琵琶湖の魅力を感じてもらいたい」と呼びかける。
出航時間は全日とも第1便=10時30分~11時30分、第2便=13時30分~14時30分、第3便=16時30分~17時30分。乗船料は日本酒コース=3,500円、和スイーツコース=大人3,000円、小学生2,500円。村田さんとヴィアベンテン滋賀の選手は、12月3日の1便と2便でガイドを務める。