大津市の高校3年生たくあん選手(佐々木拓眞さん)が11月25日、モナコで行われたeスポーツの世界大会で3位に入賞した。
グランツーリスモの世界大会「TOYOTA GAZOO Racing GT Cup 2022」がモナコで行われ、「全国都道府県対抗eスポーツ選手権栃木大会」の18歳以下の部で優勝した佐々木さんら24人が参加。ブラジル、フランスの選手に続き、佐々木さんが3位に入賞した。
佐々木さんは小学6年から中学3年までRCカーの選手として大会に出場し、世界大会で3連覇をするなど活躍していたが、新型コロナウイルスの影響で大会がなくなり、2020年にグランツーリスモを始めた。それまでテレビゲームはしていなかったというが、頭角を現し、2021年の「全国都道府県対抗eスポーツ選手権三重大会」の18歳以下の部で優勝した。2021年の世界大会はオンラインで行われたため、今回のモナコ大会がオフラインでは初の世界大会への参加となった。
佐々木さんは「ゲームを始めたのが遅いので、練習量を増やし、さまざまなプランを考えて、どんな状況でも対応できるように準備した」と話す。決勝には敗者復活戦から勝ち上がり、12台中11番目のスタートとなったが、佐々木さんは「そういうことも想定して準備していたので対応できた」と振り返る。
佐々木さんは滋賀のeスポーツチーム「LAKE GAMING」に所属している。LAKE GAMINGのスポンサーの滋賀トヨタの社長、藤敦(ふじつる)秀二さんは「佐々木選手の活躍は子どもたちに夢を与えている」と話した。
佐々木さんは「eスポーツは年齢を問わず誰でもできる。いろいろな世代の人、海外の人とも一緒にできるのがいい。今後もイベントへの出演などでeスポーツの認知度を上げ、盛り上げていきたい」と意気込みを見せた。