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近江米新品種名称「きらみずき」に決定 近江八幡市の小学2年生が命名

「きらみずき」命名者の関澤涼介君と三日月知事ら

「きらみずき」命名者の関澤涼介君と三日月知事ら

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 滋賀県の近江米新品種の名前が「きらみずき」に決まり、2月17日、滋賀県庁(大津市京町)で発表された。

関澤涼介君と両親、三日月知事

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 「きらみずき」は滋賀県が10年ぶりに開発した新種。気候変動や需要の変化に対応するため、生産者が作りやすく、より安全・安心でおいしい品種を目指して13年間、県農業技術振興センターが開発に取り組んできた。

 大粒ですっきりとした甘さが特徴で、滋賀県みらいの農業振興課の川村清隆さんは「食べ応えがあり、洋食にも合う」と話す。農薬や化学肥料を使わなくても収穫量が安定する品種で、オーガニック栽培と化学肥料を使わない「環境こだわり栽培」のみに限定して栽培する。2023年は50~60ヘクタールで試験栽培をして、約300トンの収穫を見込んでいる。10月に試験販売を予定。2024年から本格的に栽培・販売する予定。

 2022年10月に新品種の名称を公募し、10月30日には名称を考える子ども向けのイベント「おこめのがっこう」を開催。3522件の応募の中から選ばれた「きらみずき」「よばれてや」「滋味満点」と、プロ部門の「てとて」「みちる」の5案の中から店頭やウェブで投票を募ると、5612件の投票があり、「きらみずき」が全投票の45%を獲得。新品種の名称に決定した。命名者は近江八幡市の小学2年生、関澤涼介君で、「おこめのがっこう」に参加して名称を応募した。

 17日に滋賀県庁で名称発表セレモニーが行われ、三日月大造滋賀県知事と涼介君、涼介君の父親で浅小井農園(近江八幡市)を運営する関澤征史郎さんらが参加。三日月知事から涼介君に信楽焼のご飯茶わんが贈られた。

 涼介君は「琵琶湖をイメージした。きらきらとしてみずみずしいお米」と命名理由を述べた。「おこめのがっこう」に参加する前日に征史郎さんと風呂に入って話をして考えたという。涼介君は「お米が好き。カレーにかけて食べたい。給食で出たら、みんなにおいしそうに食べてほしい」と話した。

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