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滋賀レイクス、HCと主力欠場も奈良に連勝 「アツのために」全員でつかんだ勝利

21得点のキャリアハイも「もっと得点できた」と話す湧川颯斗選手

21得点のキャリアハイも「もっと得点できた」と話す湧川颯斗選手

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 Bリーグ2部の滋賀レイクスが12月9日・10日、滋賀ダイハツアリーナ(大津市上田上中野町)でバンビシャス奈良と対戦した。

初めてHCとして指揮し、2連勝して選手の祝福を受ける多治美AC(輪の中)

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 ダビー・ゴメスヘッドコーチ(HC)が体調不良で欠場となり、多治美篤アシスタントコーチ(AC)がHC代行として指揮を執った。ライアン・クリーナー選手、田原隆徳選手、川真田紘也選手が欠場し、10人での戦いとなった。

 9日は奈良にリードされる苦しい展開ながらも、キャプテンの柏倉哲平選手が要所で得点し、4クオーター(Q)に連続で得点し、逆転。試合時間残り1分15秒、2点差の場面でキーファー・ラベナ選手のパスを受けた森山修斗選手が3ポイント(P)シュートを決め切り、これが決勝点となり、79-72で勝利。

 10日、1Qは競った展開となるも、2Qに25歳の野本大智と19歳の湧川颯斗選手が躍動。野本選手が相手選手のボールを奪い、速攻から柏倉選手の3Pシュートにつなげる。湧川選手はラベナ選手のノールックパスに反応してゴール下に飛び込み、得点。さらに野本選手のパスから3Pシュートを決めるなど2Qだけで7得点。滋賀が12点連続で得点し、43-35とリードして後半へ。

 3Q、森山選手は「昨日の1本の3Pシュートでメンタルの持ちようが変わった」と振り返った通り、調子を上げ、3Pシュートを3本決める。4Qもジャスティン・バーレル選手や柏倉選手、湧川選手が得点し97-79で勝利した。

 26歳で初めてHCとして指揮を執った多治美HC代行は「2連勝してストレスから解放された。いい形でダビーHCに引き継げた」と安堵(あんど)の表情を見せた。試合直前にクリーナー選手の欠場が決まり、「ライアンがいない状況で開き直ることができた。ピンチな状況で逆にプレッシャーから解放された」と振り返る。

 「ACだと見えていたものが、HCになると見えなくなると言われていたが、本当だった。ACだと試合の全部をコントロールできると思っていたが、試合中にコントロールできないところで選手に助けてもらうことが多いのだと知った」と話した。

 選手が試合後のインタビューで「アツのために戦った」と言っていたことに対しては「特に一緒に長くやってきた選手は、僕がコーチとして未熟だったところから3年間ずっと一緒に成長してきたので、選手からは『絶対に勝つから安心して』と言われた」と話した。

 2021年に滋賀に加入した時から多治美ACと共に過ごしてきた野本選手は「僕とアツさんはレイクスの苦しい時期を本当に長い間経験したコーチと選手。7連勝のクラブレコードをアツさんの時に達成できたことがうれしい」と喜んだ。

 10日、21得点でキャリアハイを更新した湧川選手は「簡単なシュートやフリースローも外したのでそこを決めていれば30点取れたかもしれない。今日は30点を目標にしていたので悔しい。アグレッシブなところは続けて、状況判断がまだまだなので練習中から変えていかないといけないと改めて感じた」と話した。

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