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大津のケーキ店「パレット」が滋賀県産イチゴ「みおしずく」でスフレ

統括マネジャーの吉田さん

統括マネジャーの吉田さん

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 滋賀県初のイチゴのオリジナル品種「みおしずく」を使ったスフレ「近江いちご物語」の販売が4月1日、ケーキ店パレット皇子山店(大津市皇子が丘3)など5店舗とECサイトで始まった。

滋賀県オリジナルイチゴの「みおしずく」を使ったスフレ「近江いちご物語」

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 チーズベースのスフレに「みおしずく」のソースとフリーズドライを入れたスイーツで、価格は5個入り1,800円。パレット皇子山店、同唐崎店、同膳所店、同草津エイスクエア店、同イオン草津店と、パレットのECサイトで販売している。

 「みおしずく」は、滋賀県農業技術振興センターが2016(平成28)年から開発に取り組んできたイチゴのオリジナル品種。適度な酸味と強い香りの「かおり野」と県内で多く栽培され収量が安定し甘みも強い「章姫(あきひめ)」を人工交配した。2022年から試験栽培が始まり、現在は県内65カ所で栽培されている。

 パレット統括マネジャーの吉田香奈子さんは「みおしずくは口に入れた時に香りが立ち、酸味と甘みのバランスがいい。香りと酸味を菓子にどう生かすか試行錯誤した。クッキーやパウンドケーキも考えたが、イチゴらしさを出すためにスフレにした」と振り返る。スフレのベースはチーズとホワイトチョコレートを試作。スタッフや大学生などに取ったアンケートを経てチーズに決めた。

 タルトやケーキなどには形の良いみおしずくを使うが、スフレには小さいなど形がふぞろいな実を使う。吉田さんは「生産者が一日も休まず育てても天候一つで作物は駄目になることがある。不ぞろいな実を買い取って、スイーツにし、新しい価値を生み出して生産者にフィードバックできれば、またおいしいイチゴを作ってもらえる。近江商人の『三方よし』に『生産者よし』をプラスして『四方よし』の商品にしたい」と話す。

 パッケージは今津浜から見る琵琶湖をイメージしてデザインした。吉田さんは「県内の人に愛され、土産として使ってもらうことで、県外に『近江いちご物語』がじわじわと広がっていったらうれしい」と話す。

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