大津・朝日が丘にある築年数20年のマンション「シャリエ大津朝日が丘」(大津市朝日が丘1)の1室で2月19日・20日、「マンション再生見学会」が開催される。大津の建築会社「大輪建設」(別保2)が主催する。
築年数の古くなったマンションを家族の新しいライフスタイルやニーズに合わせた形にリノベーションし、継続して住み続けることを目的に開く同企画。同社常務の大橋雅子さんは「マンションでも長年住んでいると大切なコミュニティーが形成され、人付き合いも含めて住み慣れたところで暮らしたい方も多い。リノベーションすることでマンションに新しい資産価値を生み出すことができる」と話す。
今回のリノベーションでは、住居専有面積92.65平方メートルの部屋をいったんスケルトン状態にまで解体し、間取りを従来の3LDKから1LDKにと大幅に変更した。設計は一級建築士事務所「齊藤誉征(たかゆき)アトリエ」の齊藤誉征さん。
リビングルームは、従来あった和室をなくし広くすることで大きなアイランドキッチンやダイニングテーブルを設置。リビング側のベランダからは反対側の奥行きまで光や風を取り込み、効率もよくなる動線2本を設けた。室内は部屋の照明効果を高める白を基調としたシンプルモダンで、壁面スペースには十分な収納スペースを確保する。「スケルトンにすることで老朽化した配管や配線、設備機器なども取り替えることができるだけでなく、通常できないと思われているような設計も可能にした」(大橋さん)
設計した齊藤さんは「具体的に改装・リフォームを考えている方だけでなく、マンション購入を検討している方などにも見ていただきたい。マンションという限られたスペースでも、ここまで変わるんだということを知っていただければ」と話す。「20年で手放すのではなくリノベーションすることで同じ場所で全く新しい生活を楽しんでもらえたら」(大橋さん)とも。
開催時間は10時~18時。予約不要。連絡は大橋さん(TEL 090-7876-4550)まで。