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西武大津店で「フェルメール展」-リ・クリエート作品37点を一堂に

母親に連れて来られ「フェルメールは初めて見る」と言う草津市の岡村仁也くん。「真珠の首飾りの少女」の前で

母親に連れて来られ「フェルメールは初めて見る」と言う草津市の岡村仁也くん。「真珠の首飾りの少女」の前で

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 「フェルメール 光の王国展」が12月27日、西武大津店(大津市におの浜2、TEL 077-521-0111)6階催事場で始まった。

監修を手掛けた生物学者・福岡伸一さんのコーナー

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 最新のデジタルリマスタリングで再現された複製画「リ・クリエート」作品を展示する同展。4年にわたり全世界のフェルメール作品を探訪した分子生物学者・福岡伸一さんが監修。オランダの「フェルメール・センター・デルフト」より提供を受けた画像素材を使う。現在、世界でフェルメール作品と認識されている37点全てを展示。作品は全て原寸大のサイズで、各所蔵美術館と同じ額装を施すほか、フェルメールが描いた350年前の色彩を鮮やかに再現することも実現した。「実際に本物を見た人なら『こんな明るい色ではなかった』と言うかもしれない」と販売促進課の藤井直子さん。

 場内には、フェルメールの生涯や時代背景が学べる資料の展示も。17世紀オランダ・デルフトの社会や絵画事情、画家になった背景のほか、福岡さんの解説映像、フェルメールが顕微鏡開発者・レーウェンフックのスケッチを手伝っていたというエピソードを検証した資料も展示。「フェルメール作品複製画37点を一堂に公開することを可能にしたのがリ・クリエート画像技術で、実現したのが『フェルメール・センター大津』」とも。福岡さん監修の「リ・クリエート」は「葛飾北斎」に続く第2弾。

 「愛」をテーマに描いたフェルメールの作品にはキューピッドやワイン、楽器など絵画の中にあるモチーフに「情愛」が表現されている。「物語を描いた」という作品には一度描いた人物や静物などを塗りつぶして違うものを描いて別の物語を描いた「眠る女性」の解説も。作品全てが展示されているため、作品を見直して検証することも可能に。アトリエを原寸大で再現したコーナーでは、「手紙を書く女と召し使い」と同じアングルで写真撮影することもできる。

  開場時間は10時~20時(入場は19時30分まで。12月31日は19時、最終日は18時閉場)。入場料は、大人(中学生以上)=1,000円。子ども(4歳~小学6年生)=500円。1月8日まで。

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