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Bリーグ無観客試合 滋賀レイクスターズ、日本人選手だけで東京に挑むも2連敗

14日ダブル・ダブルの活躍を見せたシェーファーアヴィ幸樹選手

14日ダブル・ダブルの活躍を見せたシェーファーアヴィ幸樹選手

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 Bリーグ1部の滋賀レイクスターズ対アルバルク東京戦が3月14日・15日、YMITアリーナ(草津市野村)で無観客試合として開催され、滋賀は2連敗した。

無観客の会場でパフォーマンスをする滋賀レイクスターズのマグニー

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 滋賀はヘンリー・ウォーカー選手、クレイグ・ブラッキンズ選手、ジェフ・エアーズ選手の外国籍選手3人が欠場し、日本人選手だけでリーグを2連覇している東京に挑むことになった。

 3選手が欠場した経緯について滋賀の西村大介社長は「13日の滋賀のチームミーティング時に、新型コロナウイルスが世界的に拡大し、12日にNBAユタ・ジャズの選手が感染したことを受け、現状でプレーすることが不安で出場が困難であると申し出があり、14日・15日はチームに帯同しないこととなった。リスクの捉え方は立場によって違う。家族から離れて日本でプレーしている選手が感じるリスクと、日本人が感じるリスクは異なる。お互いに理解していくことが重要だと感じた」と話した。

 滋賀のオフコートキャプテンの伊藤大司選手は「外国籍選手だけでなく、日本人選手も個人の判断で出場を決めようと話し合った。誰が感染しているか分からない現状で、接触プレーも多く、不安もある。家族の健康が不安で試合どころではないのなら出場しないという選択もあってもいい。誰が出場しないから自分もしないというのではなく、それぞれの判断で出場を決めた。それでもリーグが決めた基準に沿って自分が健康で、その基準が安全だと思うならプレーしよう。プレーするのなら、画面の向こうにいるファンがいるのだから、一生懸命プレーしようと選手に伝えた」と話す。

 東京のルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチが「Strange game」と表現した14日の試合は、立ち上がりから東京が次々と得点を決め、滋賀はファウル、ターンオーバー、パスミスが目立ち、大きく点差を付けられる。外国籍選手が欠場する中、佐藤卓磨選手がゴール下でリバウンドを競り合い、チームに貢献していたが、2クオーター(Q)残り6分34秒、東京のアレックス・カーク選手と激しくぶつかり、落下。腰を強打し退場する。前半は24-47と東京に大きくリードされて折り返す。

 3Q、パヴィチェヴィッチヘッドコーチが「滋賀の才能ある若手の選手にゲームを作らせてしまった」と振り返った通り、齋藤拓実選手を中心にボールがよく回り、高橋耕陽選手、シェーファーアヴィ幸樹選手、谷口光貴選手が得点する。シェーファー選手が「日本人だけでプレーするアドバンテージ」と評した全員が走るスタイルでアグレッシブに攻撃し、ディフェンスでも東京を抑え、3Qは26-16と滋賀が制した。

 52-65と点差を詰めて迎えた4Q、外国籍選手が担っていた4番、5番ポジションでプレーするシェーファー選手と荒尾岳選手のプレー時間が多くなり、疲れが目立ち始める。ファウルが増え、東京に13本のフリースローを与えてしまう。それでも最後まで諦めることなく攻め続けたが、及ばず65-82で敗退した。

 15日は佐藤選手もチームの判断で欠場し、10人だけでの戦いとなった。滋賀は立ち上がりから齋藤選手、高橋選手、狩野祐介選手の得点が決まり、シェーファー選手を中心にリバウンドも取り、東京に流れを渡さない。滋賀のショーン・デニスヘッドコーチが「2Qは自分たちのバスケットができたおかげで、相手ヘッドコーチのフラストレーションがたまり、テクニカルファウルを誘った」と評したように、リズムよくボールが回り、狩野選手が効率よく3ポイント(P)シュートを決め、前半は31-40と東京と互角に戦った。

 4Q、疲れがたまってミスが出て、ファウルが増え、東京にフリースローを19本も与えてしまう。ポゼッション(ボールの保有率)ゲームから東京に得点され、徐々に点差を広げられる。齋藤選手、狩野選手が3Pを決めるなど滋賀も攻めるが、60-85で敗退。

 デニスヘッドコーチは「2日間の選手のパフォーマンスを誇りに思う。持てる力を出し切って素晴らしいパフォーマンスをしてくれた。日本人選手がステップアップしてくれた。引き続き、成長を見せながら誇りをもってプレーしていきたい」と話した。

 狩野選手は「日本人選手だけでいいバスケットができている。いい場面もあったが、プレッシャーなしで楽にシュートを決められたので、チームディフェンスを頑張っていく」と話した。無観客試合については「個人としては、NBDL時代に無観客試合を経験しているので気にはならなかったが、シュートを決めても声援がないのは違和感があった。声援が力になっていると改めて感じた」と振り返った。15日、3Pシュートを4本中4本決め、18得点を取ったことについては「いつもと変わらず、ボールを持ったら打つという意識でいた。相手ディフェンスがちょっとでもずれたら打つ。ミスを見逃さず打つということを続けたい」と話した。

 14日16得点14リバウンドの「ダブル・ダブル」の成績を残したシェーファー選手は「プレータイムがあれば、これだけできることが証明できた。ミスもあったので課題もあるが、ドライブでの得点、アシストなど幅が広がっていることに手応えを感じている。リバウンドももっと取れるようになりたい」と話した。

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