客観的事実から子どもの家庭学習について学ぶ「家庭学習応援セミナー~これからの新しい勉強スタイルを目指して~」が1月24日からアットスクール草津本部校(草津市大路)で開催される。
アットスクールは、2005(平成17)年に創業し、発達障がいのある子どもや不登校児童生徒の発達支援、学習支援を行ってきた。アットスクールの大垣正人さんは「新型コロナウイルスの影響で、全国的に学校が休校になったとき、私たちは子どもたちの全体の学力の低下を懸念した。しかし、実際には全体の学力低下ではなく、学力格差の拡大が浮き彫りになった。その要因の一つが家庭学習の取り組みの差だった。発達特性が原因で学習効果が出ないと諦めている保護者や支援者に向けて学習方法の提案をしたいとセミナーを企画した」と話す。
全3回のセミナーで、24日は「記憶のメカニズムを知ろう」と題し、短期記憶から長期記憶に転移させる方法を学習の具体例を交えて講義する。2月21日は「環境の違いによる学習効果を知ろう」として、脳が置かれている環境・状況によって、学習効果にどんな違いがあるのかを具体例を交えて講義。3月21日は「成果の出る家庭学習をやってみよう」と題して、子どもたちのよくある状況に即した家庭学習の取り組み方を紹介する。
大垣さんは「特別な機器に頼らずとも、身近で手頃な方法に学習効果が向上するヒントがある。大人が昔にやっていた学習方法は実は効果的なものとそうでないものがあるという事実をお伝えしたい。多くの保護者や支援者の方に効果の出る学習支援の方法を知ってもらいたい」と呼び掛ける。
「特に発達障がいのあるお子さんに携わっている人には、人間の脳の仕組みと子どもたち一人一人の認知特性を理解することで、学習効果向上を図れることを知っていただきたい。特別支援はまだまだ理論が先行していて、実践の幅広さが不十分なところがある。支援者の方には実践にはまだ改善の余地があるということに気付いてもらえればうれしい」とも。
開催時間は13時~14時。オンラインでの参加も可能。参加費は1講座=1,000円、3講座セット=2,500円。アットスクールの会員は無料。