アユの稚魚「氷魚(ヒウオ)」が現在、琵琶湖博物館(草津市下物町)で展示されている。
体長4センチほどの無色半透明な「氷魚」数百匹を12月2日から、水族展示室トンネル水槽前で展示している。「氷魚」は滋賀県固有の呼び名。アユは秋に川で産卵し、琵琶湖や海に出て行く。海では、生態についての研究が進んでおらず稚魚に名前が付けられることがなかったが、滋賀県では昔からアユが琵琶湖内に陸封されており、稚魚の採取が可能であったため、氷魚という名前も付けられ親しまれてきた。初冬の風物詩として釜揚げやつくだ煮で食べられている。
「今年は琵琶湖の水位低下の影響なのか、予定していた長浜の漁港では氷魚が5匹しか網にかからず、志賀町の漁港から譲ってもらった。氷魚と呼ばれる期間は1、2カ月ほどで、だんだん黒くなり、アユになる」と同館学芸員の菅原巧太朗さん。「来館した人の中には『氷魚って何?』と言っている人も多くいて、滋賀県の人にもあまり知られていないのだと思った。海では捕獲できないことから、氷魚の生体展示は珍しい。この時期だけしか展示できないので見てもらえれば」と呼びかける。
12月24日まで。魚の状態によっては中止する場合あり。
同博物館の開館時間は9時30分~17時(最終入館は16時)。月曜休館(祝日の場合は開館)。入館料は、大人=800円、高校生・大学生=450円、中学生以下無料。