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守山のテーラーブランド社長が母校で講演 起業しミラノ・コレクションに出展

伴野さん兄弟と、デビッド・レイヤーのスーツを着た守山北高校の生徒

伴野さん兄弟と、デビッド・レイヤーのスーツを着た守山北高校の生徒

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 メンズテーラーブランド「DAVID LAYER(デビッド・レイヤー)」(守山市焔魔堂町)の社長・伴野友彦さん兄弟が12月8日、友彦さんの母校、守山北高校(守山市笠原町)で講演した。

講演する伴野友彦さんと彰洋さん

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 講演したのは、伴野友彦さんと弟の彰洋さん兄弟。9月にデビッド・レイヤーがミラノ・コレクション(ミラノ ファッション ウイーク)に出展した時の映像や、8月の関西コレクションのステージ映像などを流し、3年生115人に向けてミラノ・コレクションの舞台裏や創業時の苦労について話した。

 伴野さん兄弟がオーダースーツ専門店を始めたのは2012(平成24)年。家賃1万円の部屋を2人で改装して店を開いた。1カ月に1、2人しか注文がなかった頃から「いつかミラノやパリのコレクションに出展したい」と公言してきた。友彦さんは「笑われることもあり、悔しい思いもしたが、自分たちを信じて取り組んだ」と話し、生徒たちに「夢がある人は手を挙げて」と呼びかけた。手を挙げたのは2人だけだった。友彦さんは「周りの目があるから手を挙げにくいのだと思うが、自分の人生なので周りを気にせず、やりたいようにやって挑戦と失敗を繰り返してほしい。完璧な人などいない。経験をたくさん積んでこれからの人生を楽しんでもらいたい」と話した。

 同校の卒業生でもある友彦さんは「まだ進路が決まっていない人は周りに置いていかれているような気持ちになるかもしれないが、悲観する必要はない。焦らずにやりたいことを見つけるチャンスだと思ってほしい」と訴えかけた。講演後はミラノ・コレクションに出展したスーツを生徒たちが試着した。

 生徒代表の冨野零太さんは「伴野さんは諦めずに一から始め、滋賀から世界に羽ばたいている。僕は就職が決まっているが、ゆくゆくは自分で会社を立ち上げて、一から何かを成し遂げたい」と決意を見せた。

 友彦さんは「母校なので特別な思いがある。皆が集中してしっかり話を聞いて笑顔を見せてくれて、元気をもらった。自分はどうしたいかは、自問自答して最終的に自分で決めてほしい。皆には未来を感じた」と笑顔を見せる。

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