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守山でアマラウ・ビエイラ ピアノリサイタルー「音楽の幸福大使が使命」

「今日の公演は小さくても重要な歴史の1つ。その歴史の1人になりたい」と語るアマラウ・ビエイラさん。胸には「公演の時はいつもつけている」という民音創立者から贈られた金のバッジが光る

「今日の公演は小さくても重要な歴史の1つ。その歴史の1人になりたい」と語るアマラウ・ビエイラさん。胸には「公演の時はいつもつけている」という民音創立者から贈られた金のバッジが光る

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 11月2日、守山市民ホール(守山市三宅町)でブラジル音楽界が誇る世界的作曲家・ピアニストのアマラウ・ビエイラさんのリサイタルが開催された。滋賀での開催は1995年の初公演以来2度目。心待ちにしていた約1000人が詰めかけた。

ビエイラさんが絶賛した守山市民ホールのピアノ

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 アマラウ・ビエイラさんは、1952(昭和27)年、ブラジル・サンパウロ生まれ。音楽家の家系ではなかったが、姉が弾くピアノに夢中になり、親を説得してパリ音楽院へ留学。ドイツ・フライブルグ音楽院を経て、ロンドンのブリティッシュ・カウンシルに招かれ演奏活動を行ってきた経験を持つ。1984(昭和59)年、ブラジル音楽文化への貢献に対し、14のコンサートがすべてビエイラさんの作曲からなる「アマラウ・ビエイラ・フェスティバル」がサンパウロ市の主催で開催される。ハンガリー政府から贈られた「リスト賞」をはじめ、サンパウロ芸術評議会より「ブラジル交響曲大賞」を受賞するなど数々の栄誉に輝く。

 公演第1部ではバッハの「イタリア協奏曲」、シューベルトの「12のドイツ舞曲」、ショパンの「スケルツォ第4番ホ長調作品54」が演奏された。第2部では、南米音楽家による作曲楽曲のほか、東日本大震災の犠牲者に贈った「絆の調べ」、主催の民主音楽協会50周年記念に贈った「慶祝の調べ」など情熱と躍動の旋律に涙する観客も。

 同協会は、10月15日にも、関西のうち2校推薦された同市の速野小学校で「MIN-ON学校コンサート」を開催している。同企画は全国の小・中学校を対象に無料で行う。「一流の音楽やダンスに触れてもらいたい」という運動は40年続く。

 「本日はほんまにおおきに」と関西弁で観客を喜ばせたビエイラさん。「滋賀の観客の温かさを感じた。会場の雰囲気はピアノを1音弾いただけで分かる。みんなから力をもらった」と言う。記念の曲に対し「50年かけて闘い築いてきたものをストーリーとして表現したかった。上流階級だけでなく庶民へ音楽を届けていきたいという創立の精神に使命を強く感じる。100周年を目指して一緒に闘っていきたい」と目を輝かせた。滋賀の青年へのメッセージとして「日本一のびわ湖がある滋賀には街を盛り立てて日本、世界に広めていく大きな使命がある。世界に雄飛、大活躍し、戻って来て街のために尽くしてほしい。滋賀は人間が素晴らしいと感じてもらえるように」と贈った。世界で名声を得たビエイラさんが祖国ブラジルでのクラッシック音楽の普及に務めた生き方を象徴する。

 同公演は11月24日まで全国19カ所をツアーする。問い合わせは同協会(TEL 03-5362-3400)まで。

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