大津で1000人の吹奏楽-晩秋のびわ湖に響く

湖岸で繰り広げられた1000人の吹奏楽。琵琶湖をバックに雄大な音色が奏でられた

湖岸で繰り広げられた1000人の吹奏楽。琵琶湖をバックに雄大な音色が奏でられた

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 今年で5年目を迎える「びわ湖大津秋の音楽祭」が11月4日にフィナーレを迎え、なぎさ公園おまつり広場で行われた「びわ湖に響け!1000人の吹奏楽」演奏で9月14日から始まった同音楽祭を締めくくった。

午前中に行われた大津市民会館での練習風景

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 演奏者は募集で集まった県内の中学、高校の吹奏楽部14校の生徒と、大阪府淀川工科高等学校吹奏楽部160人。一般参加として小学生を含む15人も参加。総勢800人を指揮するのは高島市出身の淀高の名誉教論で吹奏楽部顧問の丸谷明夫さん。丸谷さんは淀工吹奏楽部を「全日本吹奏楽コンクール」で全国最多の金賞に導く(今秋も金賞受賞)。

 午後からの演奏で県内の吹奏楽部の演奏に引き続き、白のブレザーで現れた淀工吹奏楽部の演奏に、多くのファンが集まり会場を埋め尽くした。演奏の合間に観客と音楽クイズを繰り広げながら、ギャラリーとコミュニケーションを深め演奏者と一体感を作り上げる丸谷さん。会場内の雰囲気を一気に盛り上げ、その後の1000人の演奏へとつなげる。「アルメニアダンス・パート?」「星条旗よ永遠なれ」のほか、童謡「ふるさと」を約2000人の観客の歌声と共に演奏。丸谷さんの故郷でもある滋賀への思いを込めた、びわ湖に響いた1000人の吹奏楽で幕を閉じた。

 大津市の藤井正和さんは「ブラスバンド部の娘の応援に来た。迫力があって、こういうのは大人数でやるものだと思った」と感想を語った。大津高校の奥村紅音さん、西村知紘さんは「学校でブラスバンド部に入っている。それで参加した。とても楽しかった」と笑顔を見せた。主催のびわ湖大津秋の音楽祭運営協議会では「秋の音楽祭5周年の節目でもあり何か変わったことをとの思いで企画した。初めての試みだったが多くの方に参加いただき喜んでいただけた。関係各所の意見も聞き来年度の開催も検討していきたい」と2回目の開催に向けて意欲を見せる。

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