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立命館守山高校で近距離モビリティー実証実験報告会 高校生と社会人が意見交換

WHILLの活用方法について話し合う参加者

WHILLの活用方法について話し合う参加者

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 守山市で行われた近距離モビリティー(次世代型電動車椅子)WHILL(ウィル)の実証実験についての報告会と意見交換会が2月10日、立命館守山高校(守山市三宅町)で開催された。

立命館守山高校野球部員はWHILLでバリアフリーチェックを行った

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 WHILLは、椅子に座ったまま電動で移動することができる1人乗りの乗り物で、運転免許は不要。9月から11月の3カ月間、守山市、長浜市、彦根市の3市で無料貸し出しする実証実験が行われた。観光での利用を見込んだ長浜市と彦根市での利用者数は少なかったが、買い物や散策などの生活の中での利用が中心となった守山市では75人が利用し、アンケートに回答した。

 立命館守山高校3年の久徳大貴さんは11月30日にWHILLを利用して高校から守山駅まで清掃活動を行った。久徳さんは「WHILLは使いやすかった。徒歩で駅まで行くのは時間がかかるが、WHILLに乗って楽しくごみ拾いができた」と振り返った。

 同高校野球部員は、WHILLで守山市のバリアフリーチェックを行った。3年の稲城大輔さんは「足をけがした人や妊娠中の人など、買い物に行かないといけないときに利用するのにいいのではないか。スーパーのトイレなど入りにくい場所もあった」と話した。

 報告会の後は6グループに分かれ、「WHILLを使って守山市でやってみたいこと」をテーマに意見交換会をした。立命館守山高校と立命館大学の学生がファシリテーターを務め、守山市職員、タクシー会社社長、自動車ディーラー店長、「ヴィアベンテン滋賀」代表の村田和哉さんら32人が参加。

 「守山ほたるパーク&ウォークで使えるのではないか」「滋賀レイクスの会場で若い世代にアピールする」「SNSで発信する」「免許を返納した人に知ってもらう」「高校の文化祭のときに貸し出せば祖父や祖母を呼べる」「守山市内でシェアリングサービスをする」など意見が出た。

 WHILL社の池田朋宏さんは「年齢関係なく、自分事として捉えてもらうことができた。アイデアを基に次のアクションを検討していく」と話した。

 WHILLは、トヨタカローラ滋賀、トヨタモビリティ滋賀、滋賀ダイハツ、ホンダカーズ滋賀南各店で試乗・購入できる。

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