大津市の課題をAIで解決するハッカソン「Otsu City AI Hackathon」が8月22日、インキュベーションオフィス「TOKIZA」(大津市今堅田)で開かれた。
同イベントは、ビジネス向けクラウドサービスを提供するリーフワークスが運営する「TOKIZA」とコンピューターやシステム部品のレンタルサービス・アマゾンウェブサービスジャパン(AWS)が共催。大津市DX推進室、AWSのシステムエンジニアらが参加者の開発を支援した。1日でミニアプリの作成を目指し、参加者16人が大津市の地域課題を題材にAIを活用したプロダクトを開発した。
オープニングセッションでは、大津市DX推進室室長の大嶋健太郎さん、リーフワークス社長の澤健太さん、地域課題に取り組むリビングラボ活動団体co.shiga代表の中野龍馬さん、アマゾンウェブサービスジャパンの古屋楓さんが登壇。大津市のDXの取り組みや地域課題について意見を交わした。
参加者はトークセッションや自身が考えた課題を基に、プログラミングに取り組んだ。
13時からの中間発表では、参加者が1人1分でアイデアを発表。大嶋さん、澤さんらが審査し、6人が最終発表に進んだ。
最終発表では、大西義人さんの「オオツライド-大津市の通勤を、相乗りで繋(つな)ぐ。」、渡瀬達也さんの「大津クエスト~行政参加を、義務からエンタメへ。~」など6作品が発表された。
6人はそれぞれ5分間で作品を紹介した後、審査員からの質疑に答えた。大津市の課題をどれだけ高い解像度で捉え、市民生活の向上につなげられるかなどを基準に審査した結果、大西さんが1位に選ばれた。
大西さんが開発した「オオツライド」は、大津市の通勤時の交通課題を、既存の車の空席を活用した相乗りで解決するアイデア。ポケットおおつのミニアプリとして実装可能な市民向けウェブアプリと、市職員向けの需要ダッシュボードの開発を進めた。
大西さんは「会場に着いた瞬間、周りの人から『できる』オーラが漂っていた。近郊にこれだけベテランの人がいるのかと驚いた。大津市でハッカソンが開かれるのは珍しいが、意欲的な人がたくさんいると知ることができた」と振り返る。
優勝については「どの参加者もクオリティーが高かったので、まさか自分が選ばれるとは思わなかった。結果的に良かったのは、日頃から感じていた大津市の課題を題材にしたこと、スライドやアプリに表示するデータを全て実際のデータで裏取りしたこと、それから柔軟なアイデアを出せたことだと思う。今後は実際に大津市の課題を技術面で解決していきたい」と話した。
大嶋さんは「思っている以上にレベルも高く、さまざまなアイデアが実装されて驚いた。大津市の課題に対してもハッカソン中に質問が相次ぐなど、熱量高く向き合ってもらってうれしかった」と話す。