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滋賀レイクスターズ今季のSDGs活動 琵琶湖8周分清掃、CO2削減など

びわ湖カーボンクレジットを金勝森林生産組合から購入しCO2削減に取り組んだ

びわ湖カーボンクレジットを金勝森林生産組合から購入しCO2削減に取り組んだ

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 Bリーグ部の滋賀レイクスターズが6月30日の2021-22シーズン終了を前に、今シーズンに取り組んだSDGs活動について振り返った。

ファンと一緒に琵琶湖岸の清掃活動に参加した澁田怜音選手

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 滋賀レイクスターズは今シーズン、クラブ独自のSDGsプロジェクト「L-STARs COMMITMENT」を開始した。主な取り組みとして「クリーンウオーク」「レイクスキャラバン」「ホームゲームにおけるCO2削減」「防災教育」「オレンジリボン運動啓発」を掲げ、それぞれに目標を設定した。

 2017(平成29)年から実施してきた琵琶湖岸の清掃活動「クリーンウオーク」については、琵琶湖3周分(=600キロ)という目標を設定。2021年7月と2022年2月に計3回、選手が参加するクリーンウオークを実施したほか、今シーズンは新たにホームゲーム開催時に来場者が参加するクリーンウオークを8回実施した。京都ハンナリーズとユニホームサプライヤーのヒュンメルと協力し、鴨川沿いと琵琶湖岸の清掃も行った。参加人数×実施距離の総計は1639キロとなり、琵琶湖8周分以上で目標を達成した。6月25日にも森山修斗選手と星野京介選手が参加してクリーンウオークを実施する。

 クリーンウオーク担当の石川十夢さんは「朝に大津の湖岸に集合してするクリーンウオークは参加人数に限界があったが、ホームゲーム時に開催したら多くの人が参加してくれた。特に、5月8日の最終戦では来場者2000人のうち、240人の参加があり、対戦相手の信州ブレイブウォリアーズのユニホームを着た人もいた。ホームとアウェーのブースターが一緒に取り組めてよかった」と振り返る。「クリーンウオークが定着して、レイクスターズの周りにはごみを拾う文化ができてきたと感じている。今後はそのごみをどうするのか、そもそもごみを捨てない仕組みをつくれないかなど、次のステップを考えていきたい」と話す。

 「CO2削減」に関して、滋賀レイクスターズはプラごみの削減、緑化推進、自動車利用抑制、地産地消、効率的なエネルギー利用の5つの取り組みを実施した。

 ホームゲーム開催時の電力使用によって排出される二酸化炭素12トンに相当するびわ湖カーボンクレジットを、金勝(こんぜ)森林生産組合から購入することで、カーボン・オフセット(CO2排出実質ゼロ)に取り組んだ。

 自動車の利用を抑制するため、3月の京都ハンナリーズ戦では、JR西日本と協力してJRの駅に選手のパネルを設置し、QRコードを読み込むスタンプラリーを実施した。12月に完成予定の新県立体育館(滋賀ダイハツアリーナ)は駅から離れていることから、5月の試合開催時には試験的にJR草津駅・大津駅からウカルちゃんアリーナまでのシャトルバスを運行した。

 CO2削減を担当する熊田有里さんは「5つの目標全てに取り組むことができてよかった。レイクスターズが取り組むことで、皆さんにSDGsを意識してもらう機会をつくることができたと思う」と振り返った。

 そのほかのL-STARsの取り組みとしては、「レイクスキャラバン」として選手、チアリーダー、スタッフが県内の小学校30校を訪問、「オレンジリボン運動啓発」として試合会場での寄付の呼びかけ、県内の児童養護施設の子ども約160人をホームゲームに招待、守山学園にバスケットゴールを寄贈、「マグニー防災キャラバン」として県内の幼稚園を訪問した。

 取締役の澤井智也さんは「地域の社会課題を解決するためにレイクスターズの発信力を使って、皆を巻き込んでいき、地域に必要とされる存在になることがレイクスターズの役割。レイクスターズの活動に賛同してくれる企業が増えてきて、ほかの企業のSDGs活動と連携して行うことに意義があると感じている。今後も全ての事業にSDGsの考え方を盛り込み反映させていく。滋賀県をよりよくしていきたい」と話した。

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