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立命館守山高校吹奏楽部、米国ミッドウエスト・クリニックで演奏 「良い音楽を」

吹奏楽部の田村さん、吉田さん、小森さん、富沢さん

吹奏楽部の田村さん、吉田さん、小森さん、富沢さん

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 立命館守山高校吹奏楽部が12月に米国シカゴで開催される「ミッドウエスト・クリニック」で演奏を披露する。

生徒が主体となり、プログラム編成や申請書類作成を行った

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 1年から3年までの部員67人が渡米し、12月22日のステージで「ブリュッセル・レクイエム」や「オーメンズ・オブ・ラブ」「千と千尋の神隠し」の映画音楽など9曲を演奏する。今年の日本からの参加は大阪の大阪市音楽団と立命館守山高校のみで、関西圏の学校が参加するのは初めて。

 「ミッドウエスト・クリニック」は、毎年12月に米国イリノイ州のシカゴで開催される、吹奏楽やオーケストラの世界最大級の音楽教育カンファレンス。国際的な学生音楽教育を強化することを目的とし、40カ国以上から演奏家、教育者、学生など1万8000人以上がコンサート、クリニック(勉強会)、アンサンブルなどに参加する。今年は12月20日~22日にマコーミック・プレイス・ウエストで開催される。

 2年で運営リーダーの吉田茉央さんと副リーダーの小森太吾さんを中心に、プログラム編成、申請書類の作成などを行った。小森さんは「1年前、当時の1年生で、『今までは守山市内での演奏が多かったが、市内にとどまらずにいろいろな所に行ってみよう』と話し合った。ちょうどその時に、顧問の先生からミッドウエスト・クリニックのことを聞き、チャレンジしようと決めた」と振り返る。

 演奏曲は国や宗教、曲のグレードが多岐にわたっていることや、2022年から2023年に作曲された新譜を含むことなどの規定があり、顧問の曽根威志さんが候補曲を選び、生徒たちが演奏して話し合い、プログラム編成を決めた。吹奏楽部はコンクールや文化祭、アメリカンフットボールの試合会場での演奏、地元イベントへの出演などもあり、同時に35曲練習しているという。

 吉田さんは「海外で演奏することがどれだけ大きいことか実感していなかったが、曲数の多さを知り、もっと表現力を付けないといけないと感じた。運営に関わることで大人になっても生かせることがあると思うので、責任感を持って取り組みたい」と話す。

 3年の田村陽菜乃さんは「海外で演奏するのは、ずっと持っていた夢。サポートしてくれる人に感謝しながら、いい音楽を届けられるようにしたい。観客のリアクションや会場の雰囲気が分からないので、私たちの演奏の良さが伝わるか不安もあるが、楽しみでもある」と話す。

 9月には部員の渡航費用や音楽機材輸送費に充てるため、クラウドファンディングでプロジェクトを立ち上げた。吉田さんは「経済面の問題を解決するために挑戦し、自分たちなりに考えたリターンを用意した。より良い音楽を追求するために頑張っていきたい」と意気込みを見せる。クラウドファンディングは12月21日まで。

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